映画監督・平野勝之のフィルモグラフィー&解説集『「監督失格」まで 映画監督・平野勝之の軌跡』(ポット出版刊)の中で取り上げられた作品を中心に、平野監督自らナビゲーターとなり「ぜひ劇場で観てほしい!」と選りすぐったAVから8mm、他レア映像など何が飛び出すか分からない月例上映会。
【解説】AVには企画物で制服モノというジャンルがある。看護婦~とかデパガとか。そんな制服のお姉さんが街に繰り出して逆ナンパする、というAV的なお話を過激に発展させ、不条理な世界の構築を試みた平野版。本作はシリーズで三作まであるが、それを新たに再編集し劇場娯楽作として20年振りに蘇る。キャストは豪華で、加藤鷹、井口昇、卯月妙子、平野組常連の藤香澄、杉山正弘など。
「これは、AVにおける企画ものの馬鹿馬鹿しさを意識的に取り入れて、不条理な世界を浮上させようとしたものです。だってさ、大昔のエロビデオとか、おばさんが平気でセーラー服着て真面目に踊ってたりするわけじゃん?(笑)いや、ホント基本的に、そういう胡散臭い世界なんです。でもね、胡散臭いものは面白いんですよ。えーと、中身は、下水道にセーラー服と加藤鷹がいきなり出現したり、どぶ川で看護婦が泳いでたり、映画館で浮浪者とバニーガールがからんでたり、デパート内でデパガが丸坊主にされたり、千人切りのふーみんっていうおばさんが登場して潮吹いてたり、春の全然関係ない会社の入社式に紛れこんでセックスしてたりと、まあー大変(笑)書いてて思ったけど、やっぱメチャクチャですね(笑)はははー。」(平野)
自分的には「ただの映画」だと思ってます。
映画って、笑えて泣けて、ハラハラして面白くて、時には怖かったりグロだったり、憧れたり、美しかったり、考えさせられたり…。
自分にとっての「映画」とはそういうものです。
ただひたすら、そういうものを目指した「映画」がここにはあります。
みなさん、どうぞご賞味ください。
平野勝之
★今後のスケジュールも決定次第アップ致します。ご期待ください!
著:平野勝之、柳下毅一郎
発行:ポット出版
希望小売価格:2,800円 + 税
四六判 / 432ページ /並製
ISBN978-4-7808-0198-9 C0074
★劇場でも販売します!