映画監督・平野勝之のフィルモグラフィー&解説集『「監督失格」まで 映画監督・平野勝之の軌跡』(ポット出版刊)の中で取り上げられた作品を中心に、平野監督自らナビゲーターとなり「ぜひ劇場で観てほしい!」と選りすぐったAVから8mm、他レア映像など何が飛び出すか分からない月例上映会。
『アンチセックスフレンド募集ビデオ劇場版』
(1994年/V&R PLANNING/56分)【解説】当時、AV界で流行していた「セックスフレンド募集ビデオ」なるものを否定せよ、という過激メーカーV&Rのお題を実行すべく、AV女優を婚約者と偽装し、両親に「この人はセックスフレンドです」と告白、大混乱の撮影を目的に帰郷する平野。女優志方まみのキュートさが光る「青春映画」
「さあみなさん、今年もハリキっていきまっせ。2015年月刊平野~のしょっぱなは、これしかないでしょう。熱いアンコール上映です。自分の親にエロネタで突撃して自爆するという(笑)世界初の偉大な試みを行った特攻隊のような作品であります。親子割引も復活させました。親子で見てくださいよぉー、正月からこれ見れば、素敵な人生が送れるぜ」(平野)
【解説】平野の勤務するAV制作会社、GASの新入社員、榎本くんが本作の主人公。榎本くんは平野の『アンチSEXフレンド募集ビデオ』に感銘を受け、両親に自分の仕事を告白することを決意。AV嬢を連れて実家に帰り、自分の部屋でカラミ撮影を敢行しようと決意。実行に移す。自分たちの思い描いていた息子像(素直ないい子)と、現在の息子の姿とのあまりのギャップに唖然とする両親。ペヤングマキ(現ペヤンヌマキ)のイイ仕事が光る一作。
「親子串刺し2本目は、これまた大大好評、アンコールのこちら。これはね、当時、今回一本目の「アンチセックスフレンド募集ビデオ」を見てこういうのをやりたいと、ウチの会社に入ってきた榎本君という大馬鹿野郎のお家と両親を、平野軍団がよってたかって、めちゃくちゃにするお話です(笑)いや、スリリングですよ。一度、この組合せで2本立てやってみたかったんですよね。この2本は繋がってますからね。エイリアンとエイリアン2みたいなもんですよ。今度は戦争だぁ、って。絶対にお勧めの2本立てです。正月だし腹よじれるほど笑ってほしいですよ」(平野)
榎本靖(プライバシーゼロ主演)、ペヤンヌマキ(プライバシーゼロ・スタッフ)、デモ田中(プライバシーゼロ・スタッフ)
自分的には「ただの映画」だと思ってます。
映画って、笑えて泣けて、ハラハラして面白くて、時には怖かったりグロだったり、憧れたり、美しかったり、考えさせられたり…。
自分にとっての「映画」とはそういうものです。
ただひたすら、そういうものを目指した「映画」がここにはあります。
みなさん、どうぞご賞味ください。
平野勝之
★今後のスケジュールも決定次第アップ致します。ご期待ください!
著:平野勝之、柳下毅一郎
発行:ポット出版
希望小売価格:2,800円 + 税
四六判 / 432ページ /並製
ISBN978-4-7808-0198-9 C0074
★劇場でも販売します!