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『月刊 平野勝之』(第六回)『桜井風花としてみませんか?』

詳細 DETAIL

映画監督・平野勝之がAV作品を中心にセレクトし、なかなかお目にかかれない作品を上映するまさかの月例企画、第六弾!


映画監督・平野勝之のフィルモグラフィー&解説集『「監督失格」まで 映画監督・平野勝之の軌跡』(ポット出版刊)の中で取り上げられた作品を中心に、平野監督自らナビゲーターとなり「ぜひ劇場で観てほしい!」と選りすぐったAVから8mm、他レア映像など何が飛び出すか分からない月例上映会。

■上映作品

『桜井風花としてみませんか?』(2002年/86分/V&R PLANNING) ※18歳未満の方はご覧いただけません
(c)V&R PLANNING
【解説】「~してみませんか?」という当時、V&Rの人気シリーズ。毎回、有名な単体AV女優と、応募してきた素人がセックスする、という、AVファンにとっては夢のようなシリーズの桜井風花編。平野が監督したのはシリーズでは本作一本のみ。前半は桜井好みの素人を本人が選び撮影に挑むが、問題は後半。敗者復活戦でスタッフと協議して選ばれた素人は、もう人生最後のセックスになるであろう70歳のおじいさんと、童貞君だった…。

「よく、女優をいじめて嫌な部分を引き出そうとしてるんだろ?なんて言われるんだけど、そんな事はない(笑)僕の映像は合わせ鏡みたいになっちゃうんで、そのまま本人のキャラが映像に貼り付いちゃうのはあるかもしれませんが。桜井風花は実に素直な人でしたね。パッと見、本作は確かに桜井が悪態ついてたり、嫌な奴に見えるのかもしれないけど、でも、これをプロみたいに彼女が立派にこなしてたらどうか?って事も考えちゃうんですよ。逆につまらなかったかもしれない。この中での桜井の態度の方が人間らしくて、素直で魅力的だ、という逆説も成り立つわけです。人間なんて一概にいいだの、悪いだのって事は言えないと思うんですよ。実は登場する素人の方が上手を行っていた、みたいなね。そんな事を考えちゃう哲学的な作品です。(笑)」(平野)


■ゲスト

柳下毅一郎(映画評論家・翻訳家)

「月刊 平野勝之」について。
これからしばらく毎月1本か2本、定期的に自分の過去作品を上映する事になりました。何せ「監督失格まで」なる本を出版したものの、8㎜含め200本以上の作品が、もろもろの事情で見る事ができない、という状況です。セレクトしてみたら、劇場にかけても見劣りしない作品が50本ぐらい存在する。見れば確実に面白いと思えるものを、少しでも見る機会を与えるべく、整理してお届けしたく思います。やはりAVが多くなりますが、自分の作り方はAVのそれとはまったく違う方法で成立しています。ドキュメンタリーが多いけど、定番のドキュメンタリーの方法ともまるで違います。テレビでもメジャー映画でもないし、実験映画ではもちろんなく、よく自分の映画に言われる「私小説映画」の類いが目的でもありません。

自分的には「ただの映画」だと思ってます。

映画って、笑えて泣けて、ハラハラして面白くて、時には怖かったりグロだったり、憧れたり、美しかったり、考えさせられたり…。
自分にとっての「映画」とはそういうものです。

ただひたすら、そういうものを目指した「映画」がここにはあります。

みなさん、どうぞご賞味ください。

平野勝之

★今後のスケジュールも決定次第アップ致します。ご期待ください!

「監督失格」まで──映画監督・平野勝之の軌跡


著:平野勝之、柳下毅一郎
発行:ポット出版
希望小売価格:2,800円 + 税
四六判 / 432ページ /並製
ISBN978-4-7808-0198-9 C0074
★劇場でも販売します!