映画監督・平野勝之のフィルモグラフィー&解説集『「監督失格」まで 映画監督・平野勝之の軌跡』(ポット出版刊)の中で取り上げられた作品を中心に、平野監督自らナビゲーターとなり「ぜひ劇場で観てほしい!」と選りすぐったAVから8mm、他レア映像など何が飛び出すか分からない月例上映会。
『桜井風花としてみませんか?』
(2002年/86分/V&R PLANNING) ※18歳未満の方はご覧いただけません「よく、女優をいじめて嫌な部分を引き出そうとしてるんだろ?なんて言われるんだけど、そんな事はない(笑)僕の映像は合わせ鏡みたいになっちゃうんで、そのまま本人のキャラが映像に貼り付いちゃうのはあるかもしれませんが。桜井風花は実に素直な人でしたね。パッと見、本作は確かに桜井が悪態ついてたり、嫌な奴に見えるのかもしれないけど、でも、これをプロみたいに彼女が立派にこなしてたらどうか?って事も考えちゃうんですよ。逆につまらなかったかもしれない。この中での桜井の態度の方が人間らしくて、素直で魅力的だ、という逆説も成り立つわけです。人間なんて一概にいいだの、悪いだのって事は言えないと思うんですよ。実は登場する素人の方が上手を行っていた、みたいなね。そんな事を考えちゃう哲学的な作品です。(笑)」(平野)
柳下毅一郎(映画評論家・翻訳家)
自分的には「ただの映画」だと思ってます。
映画って、笑えて泣けて、ハラハラして面白くて、時には怖かったりグロだったり、憧れたり、美しかったり、考えさせられたり…。
自分にとっての「映画」とはそういうものです。
ただひたすら、そういうものを目指した「映画」がここにはあります。
みなさん、どうぞご賞味ください。
平野勝之
★今後のスケジュールも決定次第アップ致します。ご期待ください!
著:平野勝之、柳下毅一郎
発行:ポット出版
希望小売価格:2,800円 + 税
四六判 / 432ページ /並製
ISBN978-4-7808-0198-9 C0074
★劇場でも販売します!