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neoneo meets! vol.02 原発 -第二夜「ニッポン原発映像秘話」(トークゲスト:清水浩之、若木康輔 上映作品:『原発のまちに生まれて〜誘致50年 福井の苦悩』ほか)

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日本で唯一のドキュメンタリー雑誌「neoneo」がおくる上映&トークイベント、第二夜!


ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」が、発売中の雑誌第2号の特集「原発とドキュメンタリー」と連動したイベントを開催します!雑誌を飛び出して皆さんとお会いし、「原発」や「放射能」に関連した映像の数々をご紹介する貴重な機会。制作者や執筆者を中心に、neoneoならではの濃密トークでたっぷりとうかがいます。

★第一夜「放射能と生きる」の情報はこちら

6月6日(木)【第二夜】「ニッポン原発映像秘話」


原発に関する映像の歴史は、そのまま日本の戦後史と重なります。高度経済成長期から福島原発事故の起きる2011年まで、日本では原発の建設記録やPR映画が大量に作られ、潤沢な資金を背景に、多くの映像作家も演出に名を連ねていました。一方で、最近では原発の立地する地方のテレビ局から、安全性と「原発マネー」の狭間で揺れる住民や行政をテーマにした、数多くの力作ドキュメンタリーが生まれています。両者を重ねて見ることで「放射性物質」の問題だけではなく、原発が日本人に与えた「影響」の、もうひとつの側面を伺います。「neoneo02」でも「聖戦」と「反戦」-原発を巡る映像史—を執筆した産業・PR映画研究のスペシャリスト、清水浩之氏を迎えて送る豪華版!


■上映作品

①『原発のまちに生まれて〜誘致50年 福井の苦悩』(2012年/48分)
制作:福井テレビ / ディレクター:宮川裕之
福島第一原発の事故から1年。全国に「脱原発」の声がこだまする中、福井県は揺れていた。全国最多の14基を抱え、40年以上も共生してきた原発は、多くの県民にとって既に生活の一部であった。そもそも、なぜ福井に“原発銀座”誕生したのか?敦賀原発から13キロの地点に実家のある地元記者の取材により、さまざまな事実が浮かび上がる。

『陸の孤島を拓く』(1968年/54分【チラシ等にて24分と告知していましたが、正しくは54分になります】/企画:日本原子力発電 /制作:日映新社/監督:松川八洲雄)
日本初の商業用軽水炉として知られる日本原電・敦賀発電所1号機の建設記録。高度経済成長を背景に、過疎の村にやってきた発電所が地域にどう影響を与えたか、その変貌を記録する。監督は『不安な質問』(1979)などで知られるドキュメンタリー映像作家・松川八洲雄。

■トークショー
ゲスト:清水浩之(映像研究)×司会:若木康輔(構成作家/neoneo編集室)


 ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」vol.02 (発売中)では、特集『原発とドキュメンタリー』において、ドキュメンタリーが原発(および原発事故)と、それに付随する問題をどう描いてきたのか、映画の歴史や監督の声、福島の現状やメディアによる表現の差など、さまざまな角度から検証することを試みています。そこで紹介された、普段は目にする機会の少ないドキュメンタリー映像を、実際に目で見て、関係者に話を聞き、みなさんと共に考える場を持つことは、これからも「原発」や「放射能」の問題と向き合わざるを得ない私たちの日常を俯瞰する上でも、貴重な時間となることでしょう。

neoneoとは?
表現としての「ドキュメンタリー」をより深く、幅広く伝えるメディアとして、2012年4月に発足(任意団体)。雑誌『neoneo』の発行と、ウェブサイト『neoneo web』の運営を軸とする。イベント情報やレビューを中心に《情報》や。特集記事を中心とした《批評誌》を発信するほか、誌面と連動した映画の特集上映などのイベントも企画する。
http://webneo.org/ (雑誌の目次もあり)