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neoneo meets! vol.02 原発 -第一夜「放射能と生きる」(トークゲスト:鎌仲ひとみ、萩野亮 上映作品:『風が吹くとき』)

詳細 DETAIL

日本で唯一のドキュメンタリー雑誌「neoneo」がおくる上映&トークイベント、第一夜!


ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」が、発売中の雑誌第2号の特集「原発とドキュメンタリー」と連動したイベントを開催します!雑誌を飛び出して皆さんとお会いし、「原発」や「放射能」に関連した映像の数々をご紹介する貴重な機会。制作者や執筆者を中心に、neoneoならではの濃密トークでたっぷりとうかがいます。

★第二夜「ニッポン原発映像秘話」の情報はこちら

6月5日(水)【第一夜】「放射能と生きる」


雑誌でも特集された「放射能と生きる」こと。福島第一原発からは大量の放射性物質がまき散らされ、かつてアニメやSFでの仮想に過ぎなかった世界が、今や現実のものとなりつつあります。「核兵器」の恐怖も、消えたわけではありません。かつて冷戦時代の終わりに製作された1本のアニメーションに描かれた世界は、いま、どのような事態となって私たちの目の前に現れているのか。今も放射能と核の問題に最前線で向き合い続ける映像作家・鎌仲ひとみさんをお迎えし、最新レポートを交えながら考えます。


■トークショー
ゲスト:鎌仲ひとみ(映画監督)×司会:萩野亮(批評家/neoneo編集主幹)
★鎌仲ひとみ監督の最新取材スチールの上映あり! 

■上映作品

『風が吹くとき』(1986年/81分)
監督:ジミー・T・ムラカミ 日本語版監修:大島渚

老夫婦のジムとヒルダは田舎町に引っ越し、のんびりと年金生活を送っていた。そんなある日、政府から3日以内に戦争開始の勧告があり、ジムは政府推奨のパンフレットを基に家のドアで家庭用核シェルターを作り始める。そしてラジオで3分後に敵国のミサイルがイギリスに到達するという放送が流れた後、町はものすごい爆風にさらされる。核戦争に巻き込まれた夫婦は、希望を捨てず生き抜こうとするのだが…。
「スノーマン」で有名な絵本作家、レイモンド・ブリッグズ原作を映画化したアニメーション作品。日本語版の監修は大島渚。声の吹き替えは森繁久彌と加藤治子らベテランが担当。本作は2008年に公開されたデジタルリマスター版。


 ドキュメンタリーカルチャーマガジン「neoneo」vol.02 (発売中)では、特集『原発とドキュメンタリー』において、ドキュメンタリーが原発(および原発事故)と、それに付随する問題をどう描いてきたのか、映画の歴史や監督の声、福島の現状やメディアによる表現の差など、さまざまな角度から検証することを試みています。そこで紹介された、普段は目にする機会の少ないドキュメンタリー映像を、実際に目で見て、関係者に話を聞き、みなさんと共に考える場を持つことは、これからも「原発」や「放射能」の問題と向き合わざるを得ない私たちの日常を俯瞰する上でも、貴重な時間となることでしょう。

neoneoとは?
表現としての「ドキュメンタリー」をより深く、幅広く伝えるメディアとして、2012年4月に発足(任意団体)。雑誌『neoneo』の発行と、ウェブサイト『neoneo web』の運営を軸とする。イベント情報やレビューを中心に《情報》や。特集記事を中心とした《批評誌》を発信するほか、誌面と連動した映画の特集上映などのイベントも企画する。
http://webneo.org/ (雑誌の目次もあり)