SF映画史上に残る金字塔『惑星ソラリス』が4/26にBD&DVDの同時発売を記念して、上映とトークショーを開催いたします。トークには美学校音楽コースで芸術史と音楽史を紐づける『20世紀芸術史』の講師を務める、音楽家で批評家の大谷能生を招き、タルコフスキーの映像と音響設計についてレクチャーします。
上映作品:

『惑星ソラリス』デジタルリマスター版(1972年/モノクロ&カラー/デジタル/シネスコ/160分)
監督:アンドレイ・タルコフスキー
出演:ナタリア・ボンダルチュク/ドナタス・バニオニス/アナトーリー・ソロニーツィン
1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞
独特の浮遊感を持った唯一無二の描写で、世界中の映画ファンを魅了する映画作家、アンドレイ・タルコフスキー。「巨匠」の代表作にふさわしい作品がこの『惑星ソラリス』である。原作はSF愛好家の間ではその名を知らぬ者はいない、ポーランドの作家スタニスワフ・レムの代表的な長編小説「ソラリスの陽のもとに」。人間の潜在意識を探り出して実体化する“海”が 存在する惑星「ソラリス」。極限状況に置かれた人間の姿を描いた作品。公開当時、スタンリー・キューブリック『2001年宇宙の旅』へのロシアからの回答ともいわれたSF映画の傑作中の傑作!
【あらすじ】
人間は過去の出来事や故人の想い出を意識の奥底にしまいこんできた。太陽系とは別の銀河系に属する惑星ソラリスの理性をもつ海は、想像を絶する独自の理性をもつ超知性体であり、その海は人間の潜在意識を実在する形に変換する不思議な能力をもち、人間の理性とのコミュニケーションを拒み続けてきた。その謎を解くためにソラリスの海に浮かぶ宇宙ステーションに到着した心理学者は、目の前に10年も前に自殺した妻が突然に現れて驚く……。
『惑星ソラリス』デジタルリマスター版
大谷能生