日時
上映中~10月22日(木)
料金
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)ユース会員(22歳以下)はいつでも¥1,000
上映中~10月22日(木)
一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)ユース会員(22歳以下)はいつでも¥1,000
眠ってしまって目覚めない夫・草一。草一の心を見ようとする研究者・三島碧。碧に惹かれる真崎トオル。真崎は、碧を手にしたいという欲望を持ちながらも、相手にとって何が一番幸せかを考えている。碧は、自分が見ているのが本当の草一の心なのか確信が持てないながらも、草一の心を見ることに執着している。心として姿を表す草一は、目覚めることのない自分を思い続ける碧への別れの言葉を見つけられずにいる…報われない、手に入らない思いを抱えた3人たちが迎える決着は…?報われず、届かない…それでも生まれてしまった感情や心の行き場はあるのか。心の中で、祈りのように思うことが、いつかどこかで他人に届くことがあるのだろうか。
思いを寄せる相手の心が可視化されて目の前に現れたとして、それは本当の相手の心なのか? それとも相手に焦がれる自分の願望なのか? それとも全く別の思いもしない、誰かの心なのか?「もしも心を可視化できたら?」という着想から始まり、SF的要素と恋愛感情を掛け合わせ、観客の認識を静かに揺らす、不思議な「心」の恋愛映画。
本作は、大阪を拠点に、2004年より映像制作者の人材発掘を行っているシネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)の第13回助成作品で、第12回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門及びアメリカのThe Philip K Dick Science Fiction Film Festivalに正式上映され、日本芸術センター第10回映像グランプリでは優秀映画賞を受賞した。
主人公・真崎には、繊細且つ静かな強さを持つ演技で揺れ動く心を表現した吉田龍一、信念を持ち続けながらも、時折見せる弱さが魅力的な研究者・碧役に白河奈々未、本人の心の可視化なのか、碧の願望の可視化なのか、微妙な演技で観客をも惑わす夫・草一役に『ハッピーアワー』の申芳夫、真崎に思いを寄せ、真崎に重要なことは何かを訴えるアスミ役に伊吹葵、理事長役に宝塚歌劇団の元星組娘役スターの青山雪菜。その他、同僚・水沢役に、俳優業の傍ら、監督としても活躍する石田清志郎など、CO2俳優特待生に選ばれた関西出身の注目の才能が顔を揃えた。
ある大学の研究室で、「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、実験中に事故が起こり、開発者の三島草一(申芳夫)が意識不明のまま目覚めなくなる。共同研究者で草一の妻の碧(白河奈々未)は開発を続け、草一の心の可視化を試みていた。成果を出さない開発を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で、真崎トオル(吉田龍一)を研究室に送り込む。可視化された草一を目の当たりにする真崎。果たして、真崎が目にした人物は、可視化された草一の心なのか、碧の願望が可視化されたのか?徐々に碧に惹かれていく真崎は、本当に重要なことは何なのかということに気づいていく。
『メカニカル・テレパシー』(2018年/日本/カラー/2.4:1/ステレオ/78分)
監督・脚本:五十嵐皓子
出演:吉田龍一、白河奈々未、申芳夫、伊吹葵、青山雪菜、石田清志郎、時光陸、松井綾香、長尾理世、竹中博文、古内啓子(声の出演)
撮影:中瀬慧
照明:加藤大輝
美術:松本 真太朗
衣装:蔭木いづみ
ヘアメイク:榎本愛子
音楽:宇波拓
録音:川崎彰人
音響:川口陽一
編集:和泉陽光・五十嵐皓子
VFX:守屋雄介
助監督:吉原裕幸
制作担当:清水美和・根本克也
配給・宣伝:アルミード