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第50回全国高校野球選手権大会 青春

上映中~8月20日(木)

©朝日新聞社

日時

上映中~8月20日(木)

料金

一般¥1,900/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,100(土日祝¥1,300)ユース会員(22歳以下)はいつでも¥1,000

詳細 DETAIL

日本で一番美しいもの!厳冬のトレーニングから、真夏の甲子園まで!
たぎる青春を追って、「東京オリンピック」の巨匠・市川崑監督が描く、美と感動の「映像遺産」記録大作!

国民的映画として大ヒットとなった『東京オリンピック』の後、巨匠・市川崑監督は国民的一大イベントである夏の高校野球をテーマにしたドキュメント映画を構想。東京オリンピックで体験した市川崑監督ならではの視点と製作方式による一大ドキュメントを企画提案した。これに朝日新聞社と高校野球連盟が全面協力、夏の甲子園・第50回の記念大会を圧倒的なスケールで映画化。
通常のドキュメンタリーとは異なり、製作方式はまさに巨匠・市川崑ならではの規模とスタイルがとられた。脚本制作には、井手雅人・白坂依志夫・伊藤清・谷川俊太郎が結集、『東京オリンピック』の精鋭スタッフにより、甲子園を目標に励む球児や大舞台で活躍する選手たちを全国規模で克明に撮影、前年の冬の練習からいざ甲子園での熱闘を追いかけ、驚異的なキャメラワークと編集で構成し、国民的行事の「夏の高校野球」が“青春”をテーマに壮大なモニュメントとして映画となった。
甲子園大会には、巨匠・市川崑監督の綿密な構想を実現すべく、20数台のカメラと120人のスタッフを球場の各所に動員し連日の熱戦を撮影、望遠・ハイスピード・ズーム・広角レンズ…、またワイヤレスマイクや審判へのマイク設置による試合中の音声を録音等、市川崑監督ならではの映像と音・編集により、甲子園大会を見事に映像化。臨場感がありながらも、「日本で一番美しいもの」、としての甲子園が浮かび上がっている。

【STORY】

大鉄傘に風の音が鳴る冬の甲子園球場。人影一つない風景、夏の烈日の下にエネルギーを爆発させる球児の姿が幻のようだ。
第1回全国中等学校優勝野球大会は、豊中球場に10校を迎えて村山朝日新聞社長の始球式で、熱戦の火蓋をきった。優勝校京都二中。大正13年、甲子園球場完成。昭和23年その名称は全国高等学校野球選手権大会と改められた。数々の激闘、球児たちの青春の歴史は日本全国で力強く受継がれ、第50回の記念大会を迎えた。
厳寒の北国。あかぎれの手がボールを握り、かじかんだ手がバットをつかむ。雪の降り積もる校庭を掘り起して得たわずかな土の上での練習を行う。厳しい北国のトレーニングだ。網走の雄大な流氷と並んで走る部員たち。そしてスモッグに覆われた都会の高校では、いくつもの部にまじって、野球部もラッシュアワーのような校庭で練習を行っている。
春の到来。硬質の打球音が響いてきた。150人の部員のチーム。片腕でノックバットをふる男。カッとまぶしい南国・沖縄。ジェット機の騒音の下、ここでも精魂をこめた猛練習が行なわれている。日本全国で、猛練習が行われている。球児たちが夢に描く、夏の大甲子園。7月、各地一斉に地区予選が始まった。参加校数は2460校に及び、地方の荒れたグラウンドは見物人もまばらだが球児たちの一球は甲子園と同じかけがえのない一球だ。北は北海道から南は沖縄まで、48代表校が決まった。対戦相手を抽選する大阪フェスティバルホールは、組合せが決まる度ごとにどよめく。
いよいよ、第50回大会の開幕だ。スタンドを埋めた大観衆。割れるような拍手、大観衆が揺れ動く。選手入場。ああ、夢にまでみた甲子園。大会旗の掲揚、国歌演奏。舞上る数百羽の鳩。一転して、解体された戦時中の甲子園球場。戦死した野球人の面影。
第一球をワインドアップする投手。享栄対倉敷工、かくして今大会47試合の熱戦の幕が切って落された!

『第50回全国高校野球選手権大会 青春』(1968年/日本/96分)
総監督:市川崑
総指揮:広岡知男
製作:衣奈多喜男、菅野⻑吉
脚本:井手雅人、白坂依志夫、伊藤清、谷川俊太郎
企画:朝日新聞社
監修:日本高等学校野球連盟
製作:朝日新聞社/朝日テレビニュース社
配給:日活