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【見逃した映画特集2019】マックイーン:モードの反逆児

上映中~1月9日(木)

© Salon Galahad Ltd 2018

日時

上映中~1月9日(木)

料金

【特別料金】一般¥1,300/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/シニア(60歳以上)¥1,200/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000

詳細 DETAIL

〈ファッション界の反逆児〉と呼ばれながらも、デヴィッド・ボウイやビョーク、レディー・ガガからキャサリン妃にまで愛されたアレキサンダー・マックイーン

ロンドンの労働者階級出身の青年は、いかにして無一文からトップデザイナーへと駆け上がったのか?
どんなドラマより劇的な人生が、感情を揺さぶる――

ロンドンの労働者階級の街イーストエンドに生まれ育ち、日々の食費にも困っていた青年が、失業保険を資金に23歳にしてファッションデザイナーとしてデビュー。次々と開いたセンセーショナルなショーは、大絶賛とバッシングの真っ二つに分かれ、彼の名前〈アレキサンダー・マックイーン〉は、たちまち世に広まった。そして1996年、弱冠27歳で、エレガントで名高いパリのグランメゾン〈ジバンシィ〉のデザイナーに抜擢されて世間を驚かせる。一方で、自身のブランドのショーはますます過激になり、〈モードの反逆児〉と名付けられるが名声は高まるばかり。34歳だった2003年には英国女王から大英帝国勲章(CBE)を授与されるまで上りつめる。ところが、富と名声の絶頂期にいた40歳で突然、自ら命を絶ってしまう。いったい彼はどんな人物で、いかにして現代のおとぎ話のような成功を果たし、なぜ燃え尽きてしまったのか?

音楽は、現代音楽と映画音楽において唯一無二の世界観を築き上げ、『ことの終わり』『ピアノ・レッスン』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたマイケル・ナイマン。マックイーン本人と親交があり、いつも彼にインスピレーションを与えていたという楽曲の数々が、壮大な鎮魂歌のように心を揺さぶる。 これまで所在不明だったインタビュー映像、家族の全面協力のもと提供されたプライベート映像、姉と甥、友人、関係者など最も近しかった人々の証言が、天真爛漫な野心で叶えた夢がプレッシャーという悪夢へと変わっていく様を露わにし、人間マックイーンに共感せずにはいられない。一方で、自らの心の奥へと分け入り、そこに潜むグロテスクな闇を、「世界にたった一つの美」へと昇華させる、命を削るような壮絶な創作現場に胸を打たれ、舞台や映画、アートにテクノロジーまでをブレンドした、魔法のようなショーのハイライトに魂を奪われる。天職と出会った幸福と、命まで捧げたその生き様に触れた時、彼の人生そのものが人を感動させるアートだと知る、どんなドラマよりも劇的でエモーショナルなドキュメンタリーが誕生した。

『マックイーン:モードの反逆児』(2018年/イギリス/111分)
監督: イアン・ボノート、 ピーター・エッテッジュイ
出演:リー・アレキサンダー・マックイーン イザベラ・ブロウ トム・フォード