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特集上映:第二回「11AM劇場 ─ 名画発見!」

上映中〜10月4日(金) 各日11:00より上映

『授業料』より

日時

上映中〜10月4日(金) 各日11:00より上映

料金

【9/8(日)10:00より販売開始】一般¥1,800/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳〜22歳)¥1,100/アンダー18(16歳〜18歳)¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/UPLINKユース会員(22歳以下)いつでも¥1,000 【ご注意ください】本特集上映は水曜サービスデーおよび10/1(火)ファーストデー適用外となります

詳細 DETAIL

アップリンク渋谷で異例のアンコール上映が続く『沖縄のハルモニ』の監督、山谷哲夫氏が自ら選出する“今、観るべき”記録映画。一週間に渡り、メディアでは紹介されることの少ない貴重な作品の数々が日替わりで連日午前11時より上映されるこの特集上映シリーズ「11AM劇場」。前回の反響を受け、早くも第二弾の開催が決定!

9/28(土)、9/29(日)、10/2(水)、10/3(木)『天皇の名のもとに』+『沖縄のハルモニ』

『天皇の名のもとに 南京大虐殺の真実』(1995年/50分) 監督:クリスティン・チョイ+ナンシー・トン

1937年、急速に南京を落城させた「皇」軍は、逃げ遅れた市民、とりわけ女性を乱暴に取り扱った。強姦し、証拠隠滅のため、殺した例が多かった。それを病院、街の中で正義感から「盗撮」していたのが米人牧師ジョン・マギーである。当時、米国は中立国で「人権」は「皇」軍によって保障されていた。でも、「盗撮」が見つかると、大問題になる。特に病院を出て、南京市内に入ると、画面は急に緊張感でピーンと張り詰める。この作品が中国側の単なるプロパガンダだったら、こんな衝撃を与えない。「皇」軍幹部は英米各紙の特派員によって報じられる強姦の多さに辟易していた。そこで、強姦予防策として「皇」軍兵士に与えられたのが「慰安所」である。南京事件は「慰安婦制度」を考える原点である。(山谷哲夫)

『沖縄のハルモニ』(1979年/86分) 監督:山谷哲夫

沖縄が本土復帰し、本島南部の砂糖キビ畑に囲まれた三畳の「掘っ立て小屋」に隠れ棲んでいた元朝鮮人慰安婦が発見された。栄養状態が悪く、たまに気分の良い時、ブツブツ訳のわからない言葉(朝鮮語?)を路上で叫んでいた。噂を聞いて、東京やソウルの有名な作家、大学教授が小屋へ入ろうとすると、鎌を振り上げ、面会拒否をする。とにかく、誰も寄せ付けなかった。しかし、ハルモニ(おばあさん)は「日本必勝」を固く信じていた「ゆきゆきて皇軍ハルモニ」だった…。出来て40年も経つボロボロの映画。アップリンク連続8回上映。そのたびに「満員御礼」が出る「ヘンな」映画。(山谷哲夫)

★各回上映後、山谷哲夫監督の挨拶あり


9/30(月)『わたしの葬送日記』+「まつばらじゅんこトーク&ライブ」

『わたしの葬送日記』(2005年/77分)制作:ビデオプレス

発掘! 松原惇子の魅力を劇場で体験してください! 父親の葬式で繰り広げられた住職と長女惇子のバトル! 「えっ、戒名代300万円? 冗談じゃないわ」  伊丹十三の『お葬式』より面白くてためになる」(観客の声)。松原惇子は、間違っていることが嫌い。いつも本音。本業は作家だが映画も歌も作る。竹を割ったトークはまさに“女きみまろ”。パワフルだがやさしさのある歌は聴いた人の心をつかむ。カナダ国際ドキュメンタリー映画祭招待作品。(山谷哲夫)

★上映後、松原惇子さんのトーク&ライブあり


10/1(火)『授業料』

『授業料』(1940年/80分) 監督:崔寅奎

最近中国で発見された、朝鮮映画No1の定評がある『授業料』79年ぶりに公開。光州の小学校の小学生の作文を、朝鮮シネマの俊英・崔寅奎が監督した異色作。朝鮮では公開されたが、「内地」では「ヤバい」映画として、未公開に終わった。授業料を払えない極貧の小学生の事情とは…。蘇る植民地朝鮮の実態。近著『日本統治下の朝鮮シネマ群像』(弦書房)の著者・下川正晴(元毎日新聞論説委員)の講談調解説と共に上映。(山谷哲夫)

★上映後、下川正晴さんのトークあり


10/4(金)『小三治』

『小三治』(2009年/104分) 監督:康宇政

「思索する噺家」として、孤高を保っている老噺家。実力のほどは、この映画の最後に持ってきた古典落語「鰍沢」を聞いてもらえば解る。高齢のため、最近高座に上がることは少なくなったが、10年前に撮った、この35ミリ版映画を見てもらえば、全盛期の小三治の張りが伝わってくる(註:当日はDVDでの上映となります)。「小三治を見ずして、『鰍沢』を聞かずして、死ぬなかれ!」 ちゃんとした映画館「アップリンク渋谷」でゆったり、じっくりと見て、聞いてもらいます。 (山谷哲夫)

★上映後、制作・安西志麻さんの挨拶あり