日時
2019年7月13日(土)〜7月19日(金) 各日11:00より上映
料金
一般¥1,800/ユース(22歳以下)¥1,500/シニア¥1,100/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/リピート割¥1,300(本特集の半券提示/劇場窓口でのみ購入可)【ご注意ください】本特集上映は水曜サービスデー適用外となります
2019年7月13日(土)〜7月19日(金) 各日11:00より上映
一般¥1,800/ユース(22歳以下)¥1,500/シニア¥1,100/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)/リピート割¥1,300(本特集の半券提示/劇場窓口でのみ購入可)【ご注意ください】本特集上映は水曜サービスデー適用外となります
『天皇の名のもとに』(1995年/50分) 監督:クリスティン・チョイ+ナンシー・トン
「1937年南京で、米人牧師が密に撮影した虐殺、強姦の実態。これ以後、強姦予防のため、皇軍慰安所が次々に開設された。めったに上映されない、刺激的すぎる作品。でも、慰安婦制度の原点である」(山谷哲夫)
『沖縄のハルモニ』(1979年/86分) 監督:山谷哲夫
「沖縄が日本に復帰して、南部の砂糖キビ畑の掘っ立て小屋に、隠れ棲んでいる元慰安婦が発見された。栄養状態が悪く、誰も寄せ付けなかった。しかし、彼女は「日本必勝」を固く信じる“ゆきゆきて皇国ハルモニ”だった……。アップリンク渋谷7回連続上映」(山谷哲夫)
『抗い—記録作家 林えいだい』(2016年/100分) 監督:西嶋真司 製作:RKB毎日放送
福岡県筑豊の旧産炭地には、今もアリラン峠と呼ばれる場所がある。そこは、かつて日本に徴用された朝鮮人たちが炭鉱に向かう時に歩いた道である。記録作家・林えいだいが、アリラン峠を歩く。
「敗戦直前、九州の陸軍特攻基地で出撃準備中の特攻機が放火された。犯人は朝鮮人特攻兵山本辰雄(創氏改名)とされ、すぐ軍法会議で銃殺が決まり、射殺された。しかし、どうも真犯人は別人だったようだ……。死の直前の記録作家、林えいだいの遺書のような作品」(山谷哲夫)
★上映後、西嶋監督の挨拶あり
『原発の町を追われて—避難民 双葉町の記録』(2018年/102分) 制作:堀切さとみ
福島第一原発のお膝元にあり、2011年3月11日の事故の後、全世帯が避難勧告をうけた双葉町。翌月、町は役場機能を埼玉県に移し廃校になった高校を拠点に避難生活を送ることになった。日本初の原発避難者たち。寝る場所と食べ物は与えられたが、そこには「生活」はない。東京では「原発反対」の運動が起こっていたが、原発と共に暮らした町民たちの心境は複雑だ。双葉町の町長は町民を被ばくさせないために埼玉県に避難したと語るが、町民の中からは「役場を福島に戻すべきだ」という声も上がり始めていた。故郷を亡くした喪失感と町の分断に直面してなお、前をみすえて生きようとする双葉町民の記録。
「今や労働者が映画を撮る時代。炊き出しのボランティアをやるつもりで駆けつけた避難所で、いつのまにかカメラを回していた。埼玉県の小学校・給食調理員が2011〜17年にかけ、埼玉県の避難所で出会った福島県双葉町の人たちに寄り添って撮った記録。 伸び伸びと話す双葉町の人たちのことを、テレビは決してとりあげることはなかった」(山谷哲夫)
★上映後、制作者・堀切さとみと双葉町民・鵜沼久江の挨拶あり
「“山椒は小粒でもピリッと辛い”。この30年間、低予算、少人数スタッフで、右傾化の流れに片隅から「異議あり」と叫んできたビデオプレス(松原明+佐々木有美)の最近作から2点を選んだ」(山谷哲夫)
『オキュパイ・シャンティ─印度カレー店物語』(2016年/43分)
「解雇・お店閉鎖が通告されています。賃金が2年払われていません。助けてください」。2016年6月、この一枚の張り紙からシャンティのたたかいは始まった。インド・バングラデシュの人たちは「労働組合」を結成し、未払い賃金の支払いと雇用確保を求めて立ち上がった。マスコミ報道で有名になった「インドカレー店」解雇事件。はたして、彼らはその後どうなったのか。密着取材した迫真のドキュメンタリー。
『死んどるヒマはない—益永スミコ86歳』(2010年/68分)
益永スミコさんは、1923年大分で生まれた。教育勅語で育ち「軍国少女」だった彼女は、助産婦として病院に勤務していた当時、多くの兵士を戦地に送り だした。戦後は食べることに追われ、社会のことを考えるゆとりもなかったが、47歳で労働組合を作ってから、本当の歴史を学び、どのように生きるかを学んだ。それは「二度と戦争をしない」を基本に、平和な社会、人間が人間らしく生きられる社会を目指すことだった。その後、アムネスティの活動から死刑囚 の母にもなる。人権擁護、死刑廃止、憲法9条を守る運動などに献身的にかかわる益永さんは、86歳の今もひとりで街頭に立ち人々に呼びかけている。
★上映後、ビデオプレスのスタッフからの挨拶あり
『無辜なる海—1982年水俣』(1983年/81分)監督:香取直孝
ことば・笑顔・暮らし・夢、そして終わりのない闘い。 水俣病公式発見から四半世紀、水俣病問題をめぐる激しい反公害闘争がすっかり息を静めた1980 年代、水俣市のはずれの漁村に住み込み映画を撮り始めた若者たちがいた。水俣から北へ約30 キロ、岬に囲まれた静かな漁村の女島部落に住む小崎さん一家は、8人中6人が水俣病に認定され、長男の達純さんは、生まれながらの胎児性水俣病患者である。青年期に達した達純さんは、22歳の思いを語る。「好きな歌、両親への思い、そして世界の人たちに、水俣病のことを本に載せて、たとえば飛行場に置いて世界の人たちに見せるように――」と。この映画は、不知火海とともに生きる人々の暮らしを、水俣の湯堂、天草の横浦島、芦北町の女島の三家族の生活を丹念に記録しがら、なぜいま水俣なのかを見る者に問う。
「映像は静かで美しい。土本典昭監督「水俣」以来、水俣を記録した最高の映画。一見の価値、あり。もうほとんど忘れ去られた映画だが、びっくりするほど水俣の海、漁師たちを深く入り込んで、記録している。「11AM劇場 名画発見!」にどんぴしゃりな名作」(山谷哲夫)
★上映後、香取監督のお話あり
『涙の数だけ笑おうよ—林家かん平奮闘記』(2016年/85分)監督:竹藤恵一郎
脳いっ血で倒れ、リハビリを続けながら高座に上がり続ける車椅子の落語家・林家かん平を追ったドキュメンタリー。1990年、41歳で突然の病に倒れた林家かん平。3年におよぶ厳しいリハビリを続け、右半身不随と落語家の生命線でもある言語に障害が残りながらも高座に復帰。周囲の仲間たちが開催してくれる落語会を中心に高座に上がり続けた。しかし年齢を重ね、体力と気力が奪われ、じっくりと噺を聞かせる人情噺ができなくなることに不安を感じるようになってしまう。そんな時、かん平が心の支えとしている「頑張っていれば、きっと神様がご褒美をくれる」の言葉に奮起し、自分にしかできない創作落語を作ることを決意する。
「リハビリ中のかん平師匠だが、それを支えるのは古くからの友人たちと製作スタッフである。その熱意に当てられ、「11AM劇場」でも上映することになった。竹藤恵一郎監督の将来性に注目!」(山谷哲夫)
★上映後、竹藤監督のお話あり
『小三治』(2009年/104分)監督:康宇政
「“思索する噺家”と評されるような、一風変わった老噺家。しかし、いったん高座に上がり、古典落語を話せば、客が居住まいをただす。特に映画の終幕に持ってきた「鰍沢」は聴衆を絶句させる。名画中の名画」(山谷哲夫)
★上映後、康監督の挨拶あり