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レ ニ

上映中~2月1日(金)

©OMEGA FILM GmbH/NOMAD FILMS 1993

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上映中~2月1日(金)

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エミー賞ほか多数受賞!!
レニ・リーフェンシュタール 20世紀を4回生きた女性

「プロデューサーからレニをドキュメントする映画の話をもちかけられた時には、何日も迷いました。でも18人もの監督が拒否したと聞き、がぜんやる気が湧きました」監督のレイ・ミュラーは映画完成後のインタビューでそう語っている。レニ・リーフェンシュタールとはいったいどんな女性なのだろうか。

ヒトラーに才能を愛され、世界中に憎まれた波乱の人生

レニ・リーフェンシュタールは、世界映画史上に粲然と輝く1936年ベルリン・オリンピック大会の記録映画『オリンピア』(ベネツィア国際映画祭金獅子賞受賞)や、ドイツではいまもなおタブーとなっているナチス党大会の記録映画『意志の勝利』を監督した。彼女は戦後に「ナチス協力者」のレッテルを貼られ、非難、黙殺を受けながらも数多くの裁判を闘い抜き、70才を越えて写真集『ヌバ』、水中写真で見事なカムバックを果たし、2003年101歳で亡くなるまでクリエイティブの現場で活躍し続けた。世界各国の映画祭で話題をさらった映画『レニ』は彼女の波乱に富んだ人生をあますことなく描ききった唯一無二の作品である。

激動の時代の貴重な未公開フィルムも

ダンサーとして活躍後、『聖山』で女優としてデビュー。1932年『青の光』では主演だけでなく監督も手掛け、ベネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。アーティストとしての名声をほしいままにしたナチ政権下では、ヒトラーの庇護のもと『オリンピア』や『意志の勝利』など、次々と話題作・問題作を発表。60才の時、ヌバ族に魅了され、アフリカでのキャンプ生活に。写真集『ヌバ』は世界的にセンセーショナルな話題を呼んだ。71才で潜水資格免許を取得、76才で『珊瑚の庭』、88才で『水中の驚異』と写真集を精力的に発表。1987年には自伝『回想』を著した。

「世間の悪意が私をこんなに長生きさせたんだわ」

ミュラー監督の執拗な質問にもまったくひるむことなく、時には激しく反論するレニ。想像を絶する幾多の困難にも常に真正面から立ち向うレニ。自分の映画技術を喜んで披露するレニ。芸術のためにはすべてを投げ打って没頭するレニ。その素顔は……。
世界を敵に回した執拗なバッシングや裁判。頭部から動脈がぶらさがるほどの交通事故。スキーでの大腿骨骨折。ものともしないその強靭な生命力はどこからくるのか? 今、明らかになる。

『レ二』
脚本/監督:レイ・ミュラー
1993年/35mm/カラー/188分/ヴィスタ・サイズ
提供:パンドラ+ワコー ©OMEGA FILM GmbH/NOMAD FILMS 1993