彼は、女になりたかった。彼は、彼女を愛したかった。 どこにも行けない"愛"に果敢に挑戦するふたりの、 とても"スペシャル"な、ラブストーリー。
モントリオール在住の小説家で、国語教師のロランスは、
美しく情熱的な女性フレッドと恋をしていた。
30歳の誕生日、ロランスはフレッドにある秘密を打ち明ける。
「僕は女になりたい。この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」。
それを聞いたフレッドはロランスを激しく非難する。
2人がこれまでに築いてきたもの、フレッドが愛したものが否定されたように思えたのだ。
しかし、ロランスを失うことを恐れたフレッドは、
ロランスの最大の理解者、支持者として、一緒に生きていくことを決意する。
メイクを教え、女性の服装で生活すべきだと促すも、
モントリオールの田舎町で生活するのは困難がつきまとう。
あらゆる反対を押し切り、自分たちの迷いさえもふり切って、
周囲の偏見や社会の拒否反応の中で、
ふたりはお互いにとっての"スペシャル"であり続けることができるのか…?