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近藤佳代「THE HORROR HOUSE」

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「死者の怨念?悪魔の呪い?・・・ “それ”は何度でも甦る」

1970年代アメリカで社会現象になった“アミティービル・ホラーの真実”にインスパイアされたブラック・エンターテインメント!

20××年、N市近郊。30代の夫婦と子供たち。ありふれたごく平凡な家族が、ある一軒家に引っ越してきた。ところどころ築年数を感じさせるものの、すみずみまでリフォームされた中古物件は相場よりも格安で、家の中はまるで新築のようで快適だ。だが、この一軒家には公然の秘密があった。数年前に一家惨殺事件が起こっていたのである——。
家の過去を承知して住み始めた夫婦だったが、間もなく不可解な出来事が起き始める。家の中で生じる謎の現象はおさまらず、恐怖に子供たちは泣き叫び、夫婦は近隣住民からの苦情と不眠に悩まされる日々が続く。いっこうに止む気配のない怪奇現象に、いつしか一軒家は「ホラーハウス」と呼ばれるようになる。
噂を聞きつけた霊媒師たちが各地から集まりホラーハウスの怪奇現象に挑むが、手がつけられないと言って立ち去る者が続出。評判を聞きつけたマスコミが、「現代にも存在した“悪魔の棲む家”!」と記事を掲載すると、瞬く間にホラーハウスは多くの人々の興味の的となっていく。テレビ特番が次々と放映され、夫が恐怖体験を綴った書籍はミリオンヒットを飛ばすと映画化のオファーが殺到、国外でのリメイクも含めた13本すべてが大ヒットを記録した。

これにより富を得た一家は、N市の一等地に新築の豪邸を構え、誰もが羨むリッチな日々を過ごしていた。一方、一家の去ったホラーハウスでは相変わらず不可解な出来事が起こり続け、遠方からも人が訪れる有名怪奇スポットと化していた。ある日、神から使命を受けたという神父が、迷える魂を鎮めようとホラーハウスに足を踏み入れる。次々と襲う恐怖に苦戦しながらも、開かずの部屋の扉を開けることに成功した神父を待っていたものは……!

近藤佳代
KAYO KONDO
1980年生まれ、東京在住。
書籍の装画やミュージックビデオへのイラスト提供、音楽CDのアートワークなどを手掛ける。
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