イベント EVENT

SONIC CINEMA -FILMS OF PURE ENERGY-

11月26日(火)【プログラム①】18:50開場/19:20上映開始 【プログラム②】20:30開場/20:40上映開始

日時

11月26日(火)【プログラム①】18:50開場/19:20上映開始 【プログラム②】20:30開場/20:40上映開始

料金

【プログラム①】一律¥1,700(1ドリンク付)【プログラム②】一律¥1,700(1ドリンク付)/ 2プログラム鑑賞割引¥1,300(プログラム①から続けてご覧の方はこちらのチケットをお求めください)

詳細 DETAIL

カナダと日本、二国のレーベルによってセレクションされた、実験映画の上映会。

アーティストフィルムの配給を行う二つのインディペンデント・レーベル、ICPCE(カナダ)とKRAUT FILM(日本)。両者によってセレクションされた、実験映画の特別プログラム。“SONIC CINEMA”というタイトルの示す通り、本上映会では強力なサウンドと数々の手法(自家現像の化学的実験、アナロググリッチ、アニメーション、インターネット・アート…)によって生み出された、日本未公開作を含む、全10本の作品群を2 プログラムの構成でお届けする。空間、時間、物質の変化。合意に基づいた現実の基盤に疑問を投げかけ、観客の知覚や認知を再構成することを試みたこれらの実験映画は、驚異的な次元を創出し、超感覚的経験を喚起する。また、2プログラムの後には<ICPCE>のオーナーであり、実験映画作家であるピエール=リュック・ヴァイヤンクールをお招きし、短いアーティストトークを行う。

【プログラム①】(計58min)

『粒状フィルム‐ベイルート』シャルル=アンドレ・コデール
GRANULAR FILM – BEIRUT (Charles-André Coderre , 2016, 6 min)

化学物質のように混ざり合うイメージ。実験的な現像プロセスによって紡がれる、ベイルート旅行のレミニッセンス。海、ヤシの木、建造物、まぶたを閉じると記憶されたそれらのイメージが融合する。すると、思い出はそれ自身で生命を持ち始める。

『ヴィル=マリー‐A』アレクサンド・ラローズ
VILLE MARIE‐A(Alexandre Larose, 2009, 12 min)

光学的にプリントされた、美しくも不吉な落下の夢。宙に浮く身体、高層ビルの峡谷。作者自身が開発した編集・撮影技術は「フィクションと想像力」、そして「工学の産物」という映画装置の二面性を観客に提示する。「本作品は私が高層ビルから落下し、空と対面するという、頻繁に見る夢からインスピレーションを受けている」(A.L)

『夢見つつ深く植えよ』シャーロット・クレルモン
PLANT DREAMING DEEP(Charlotte Clermont, 2017, 7 min)

移り行くもの、寂寥、孤独、不確かなものについての実験映画。類推的な映像の断片、カラーフィルターやヴィデオグリッチによるサイケデリックな効果が、作品全体に奇妙な物質的イメージを与える。タイトルはメイ・サートンの同名の自伝に由来。

『キンスキーはヘルツォークに指示されたかったが彼はそれを拒絶した』ギヨーム・ヴァリ
KINSKI WANTED HERZOG TO DIRECT BUT HE TURNED IT DOWN(Guillaume Vallée, 2017, 6 min)

「フィルム」と「ヴィデオ」、異質なメディアの組合せによるファウンド・フッテージ作品。『ヴェルナー・ヘルツォークに『パガニーニ』の脚本を指揮することを何度も断られた、クラウス・キンスキーの壊れた夢の残響。狂人のヴィジョンを捉えたサイケデリックトランス。存在したかもしれない映画の痕跡。

『しかし一匹の鳥は歌わなかった』ピエール・エベール
BUT ONE BIRD SANG NOT(Pierre Hébert, 2018, 6 min)

激しいヴァイオリンの演奏に合わせて無数の線が躍動する、実験的アニメーション。
“スクラッチプロジェクト”の一つである本作品は、ボスニア・ヘルツェゴビナ国の民謡をテーマとした、マルコム・ゴールドスタインによるヴァイオリン曲の視覚的解釈とされている。作曲者は、その曲を1990年代に戦争によって荒廃した土地への、平和と希望のジェスチャーとしている。

『半覚醒』ピエール=リュック・ヴァイヤンクール
HYPNAGOGIA(Pierre-luc Vaillancourt, 2018, 6 min)

デジタルエフェクトによって変色を施された火山噴火の光景が、ミニマルなシンセサウンドのループとともに映し出される。「地球が内包する自然的エネルギー」という不可視な対象についての存在論的映画。催眠的なサウンド・フィルム。

『バイタルフォース』ピエール=リュック・ヴァイヤンクール
FORCE VITALE(Pierre-luc Vaillancourt, 2018, 5 min)

海辺でスパーリングをする二人のエリートファイター。マーシャルアーツの運動体験について探求した、ヴァイヤンクールの最新作。タイトルの“バイタルフォース”とは地球上のあらゆる生物に内在する「生命エネルギー」を意味する。

『全的に歪な行且 -第二犯-』Tadahi
(Tadahi, 2007, 10 min)※こちらの作品はライブ上映となります。

既存の情報をプログラムによって変容させていく作品シリーズ。 前作、六法全書の文脈を破壊して読み上げるという作品に続き、本作ではニュースを、ネット上の全く別の文脈から成り立っている画像で構成し直す事で、異質な要素が不意に連続してしまったり、突発的に予期しない画像が目の前に飛び込んできたりする。(Tadahi)


【プログラム②】(計59 min)

『重力の恩寵』古舘徹夫
GRAVITY OF GRACE(Tetsuo Furudate, 2019, 10 min)

私の無の一般者の限定といふのはかゝるものを意味するのである。それは絶體否定を媒介として自己自身を限定するものでなければならない。西田幾太郎
無限をどの水準に置くのか注意しなければならない。有限だけにふさわしいような水準に無限を置くとすれば、その呼び名などどうでもいい。シモーニュ・ヴェーユ
(※作者による引用)

『ルインズ・ライダー』ピエール=リュック・ヴァイヤンクール
RUINS RIDER(Pierre-Luc Vaillancourt , 2017 , 49 min)

バルカン半島の失われた領土で撮影された本作品は、過去数世紀に渡ってトランス状態を引き起こしてきた秘密の遺跡を描いている。脈動するフリッカー、そしてマルク・ユルタド(エタン・ドネ)によるパワフルなサウンドは、爆発的な映像体験を引起こし、観客を原初的なリミナリティへと誘う。

※当日は会場にて両レーベルの商品を販売致します。

主催:
ICPCE(Canada)
http://www.icpce.org/index.html
KRAUT FILM(Japan)
http://krautfilm.jp/