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『肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー』vol.2(上映作品:『暁の石』『ひとつのバガテル』)

詳細 DETAIL

上映機会の少ない傑作映画を発掘し、広めることを目的とした上映会シリーズ『肌蹴る光線 ―あたらしい映画―』。その第二弾は、1992年生まれの映画監督・清原惟の初期作品『暁の石』と『ひとつのバガテル』を二本立て上映。上映後は祖父江慎さんをゲストに迎え、清原監督とのトークあり。

上映作品

『暁の石』(2014年/30分/カラー)

監督・脚本・撮影・編集:清原惟
監督・録音:飛田みちる
出演:坂藤加菜 橋本日香里 菊沢将憲 吉村英治

夏休み。暑い日が続き、沼の魚はみんな死んでしまった。カコのお母さんは失踪中。沼のほとりをぶらぶらしていたカコは、幼馴染のミツコに久しぶりに会う。カコとミツコは幼いころのようにぶらぶら遊んで過ごすうちに、カコの母親が亡くなったのではないかと思いはじめてしまう。


『ひとつのバガテル』(2015年/72分/カラー)

監督・脚本・撮影・編集:清原惟
出演:青木悠里 原浩子 加藤周生 中島あかね 菊沢将憲 立原学 櫻井知佳 林暢彦 大高文人 小島智史 森曠士朗 古川美祥 橋本日香里 坂藤加菜 岩崎友哉
録音:林暢彦、野川菜つみ/照明:増本竜馬/助監督:青木思穏/音響:林 暢彦

団地でピアノのある部屋を間借りして暮らしているアキ。ある時、一通の差出人不明の手紙を受け取る。手紙に示された場所を探し団地を歩くが、それは存在しない番地だった。部屋に残された音の記憶をたよりに、アキは自分の音楽をみつけようとする。


トーク出演

祖父江慎(ブックデザイナー)
清原惟

「清原惟監督は武蔵野美術大学を卒業後、東京藝術大学大学院で学ばれた映画監督です。修了制作として完成させた『わたしたちの家』が『PFFアワード2017』でグランプリを受賞したのち、『第68回ベルリン国際映画祭』やMoMAとリンカーン・センター映画協会による映画祭『New Directors/New Films』で上映され、ブラジルの『クリチバ国際映画祭』「Other Views」部門では日本人初のグランプリ、『上海国際映画祭』では最優秀アジア新人監督賞を受賞。香港、台北、韓国、オーストラリアの映画祭にも出品されるなど、世界から熱い視線を浴びています。上映後には監督とゲストを迎えたトークイベントも開催予定です。繊細にして勇敢、確かに沸き立つ清原監督の才幹を、この機会に是非ご体感ください」

井戸沼紀美(「肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー」企画者)
1992年生まれ、都内在住。明治学院大学卒。これまでに手掛けたイベントに『ジョナス・メカスとその日々をみつめて』(2014年)、『ジョナス・メカス写真展+上映会』(2015年)がある。