チェコの絵本、おとぎ話の元祖とも言われるヨゼフ・チャペック(1890-1945)の世界中で愛された『こいぬとこねこはいつも一緒 おいしいケーキを焼いたお話』の絵本をなんとなんと音楽グループチェコノーリパブリックのボーカル&ベースの武井優心が翻訳しました!
もちろん絵本の翻訳なんて初めての経験!
それを記念してチェコアニメの上映会とトークショーをさせていただきます!
イベント終了後には武井翻訳の絵本『こいぬとこねこはいつも一緒 おいしいケーキを焼いたお話』を当日、劇場でお買上げ頂いた方、もしくはそれまでにご購入いただいて絵本をお持ちいただきましたら、武井のサインをさせていただきます。
なぜ、武井が翻訳に挑戦することになったのか?
翻訳の裏話を語らせていただきます!
お話を伺うのは“チェコアニメに命を捧げた男”アットアームズの眞部(まなべ)。
武井と眞部と意外と噛み合うトークバトルを再びお送りいたします!
武井が取り組んだヨゼフ・チャペックの絵本「こいぬとこねこはいつも一緒」はチェコの書店に行けばどこにでもあるチェコのみならず世界中で長年愛されている絵本です。
1890年生まれのヨゼフ・チャペックにとって2度の大きな戦争に出会わざるを得なかったのは大きな悲劇です。
残念ながらナチスの収容所で人生を終えたヨゼフ・チャペックですが、彼の残した作品には時代背景の悲惨さは全くございません。
平和でほのぼのとして善人しか登場しません。
(写真:右から2番目)
このチャペック作品を現代の人々に音楽を発信している武井が、どうやって“翻訳”という形で表現したのか大注目です!
上映作品は今回、武井が翻訳したヨゼフ・チャペックの『こいぬとこねこはいつも一緒 おいしいケーキを焼いたお話』のアニメを上映いたします。
その他の『こいぬとこねこはいつも一緒』の他の作品のアニメも上映!そして、武井がこよなく愛するチェコアニメの象徴のような作品もぐらのクルテクが8月31日で日本での上映権が終了しますので、この機会にクルテクのアニメも上映したいと思います。
さらに昨年の秋のイベントでクルテクのアニメ『もぐらくんとひよこのたび』に武井が合った曲を作り、その曲を合わせて『もぐらくんとひよこのたび』を上映させていただきましたが、今回も上映させていただきます!
こちらも是非お楽しみに!
≪上映作品≫
【ヨゼフ・チャペックのこいぬとこねこはいつも一緒シリーズ】
1.『おいしいケーキを焼いたお話』(9分)
作・絵:ヨゼフ・チャペック
今回、武井が翻訳した絵本のアニメ版!
絵本に負けず劣らず、こいぬとこねこの奮闘ぶりが微笑ましすぎます!
作・絵:ヨゼフ・チャペック
こいぬとこねこが“手紙書き”に挑戦します。
でも、文字なんて知らないのにどうやって手紙なんて書くのでしょうか?
作・絵:ヨゼフ・チャペック
こいぬをからかったうさぎと草むらでケンカしていたら、こいぬのズボンが破れてしまいました…。
あらら…え?…皮膚ではなくて
ズボンなんですね…。
【もぐらのクルテク上映】
1.『もぐらくんとズボン』(1957年/13分)
クルテクのアニメ第1作。
この作品からクルテクのお話は始まりました。
クルテクが欲しい水色のズボンを森の仲間たちがそれぞれの特技を生かして作ります。
この作品だけセリフがあります。
クルテクはどんな声をしているのでしょうか?
2.『もぐらくんとみどりのほし』(1969年/8分)
クルテクシリーズ最も美しい映像…。
地上に落ちてきたお星さまを空に戻そうとクルテクと仲間たちが協力します。
クルテクの優しさと薄暮の美しさが見事に融合した極上のプラネタリウムの世界…。
3.『もぐらくんとひよこのたび』(1975年/6分)
クルテクが生まれたばかりのひよこのお母さんを探します。
責任感たっぷりのクルテクと無邪気なひよこの姿にハートがキュンキュンします!
この作品に武井が作った曲を乗せてお送りさせていただきます!
≪愉快なこいぬとこねこ≫
世界中で愛されるヨゼフ・チャペックのこいぬとこねこのお話。
チェコの本屋さんに行けば、必ず目にする絵本です。チェコの人たちは誰もがチャペックのこいぬとこねこを通り過ぎます。
元気でのんびりやのこいぬと優しくておしゃれなこねこが繰り広げるお話。
好奇心いっぱい、チャレンジ精神旺盛の二人はドジで見当違いの失敗ばかりですが、めげることなくいつだって底抜けの明るさでいっぱいです!
そんな姿に微笑ましくなります!
≪ヨゼフ・チャペックという人≫
1887年に生まれたヨゼフ・チャペックの活躍時期は2度の大戦があった20世紀前半…。
とても過酷な時代でした。
ジャーナリストとして活動していたヨゼフ・チャペックは最終的にはナチスの収容所で人生の幕を閉じました。
でも、彼の残した作品は戦争の悲惨さとは無縁の平和でほのぼのした世界観…。
きっとチャペックは自身の描いたような世界が来ることを心底望んでいたのでしょう。
≪翻訳はチェコノーリパブリックの武井優心≫
日本語翻訳を担当するのは人気ミュージックグループ“チェコノーリパブリック”のボーカルとベースを担当する武井優心。
激しく楽しく美しく、そして心地よい優しい余韻の残る彼らの音楽は芸術性と詩と優しさの世界のチェコの絵本やアニメのようです。
チェコノーリパブリックのほとんどの楽曲の作詞・作曲を担当する武井の音楽は聞く人の心を激しく揺さぶり、打ち抜き、そして優しく包み込みます。
そんな武井はチェコの絵本やアニメ、そしてチャペック作品を心の底から敬愛しております。現代音楽の最先端の武井の“感性”がチャペックのこいぬとこねこの魅力を
最大限に引き出します。