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『肌蹴る光線 ―あたらしい映画― vol.1』(上映:『凱里ブルース』|トーク出演:富田克也、相澤虎之助)

詳細 DETAIL

洋邦・新旧を問わず上映機会の少ない傑作映画を発掘し、紹介することを目的とする新企画『肌蹴る光線 ― あたらしい映画』が始動! 四季の変化に合わせて年に4回の開催を予定している本シリーズの記念すべき第一回目は、中国の新鋭ビー・ガン監督の『凱里ブルース』を上映。

※当初トークショーに出演を予定していた中原昌也さんは、ご本人のご事情によりキャンセルとなりました。当日のトーク出演は富田克也さん、相澤虎之助さんのお二人となります。

上映作品

『凱里ブルース』(2015年/113分/中国/中国語/日本語字幕)


監督:ビー・ガン

霧に包まれた小さな診療所に勤める医者の陳は、何者かに連れ去られてしまった甥や、同じ診療所で働く老婦人の過去の恋人を探しに旅に出た。その途中に立ち寄った村で、過去/現在/未来、現実/非現実がゆらめきはじめる。ミラーボール、電車、カセット、バイク、時計…様々なエレメントと絡みあいながら展開してゆく、白昼夢のような113分。


トーク出演

富田克也(空族)
相澤虎之助(空族)

※中原昌也さんの出演はご本人の事情によりキャンセルとなりました

『凱里ブルース』(原題『路邊野餐(Kaili Blues)』)は、1989年生まれの中国人映画監督、ビー・ガン(畢贛)の処女長編です。出演者はほとんど、監督の家族や親戚、友人で構成されています。ビー・ガンは同作で台湾の映画賞「金馬奨」の最優秀新人監督賞を最年少26歳で受賞したほか、フランスのナント三大陸映画祭では、ホウ・シャオシェン監督以来の中国人としてのグランプリを獲得、スイスのロカルノ国際映画祭では現代映画人部門で最優秀新人監督賞を受賞しています。音楽はホウ・シャオシェンやジャ・ジャンク―の作品も手掛ける林強。海外サイトではギレルモ・デル・トロやジョナサン・デミらが同作に賛辞を送っていることや、アピチャッポン、タルコフスキー、ソクーロフ、ブニュエルらを引き合いに出されながら称賛されていることが確認できます。また、ビー・ガン監督は現在新作を制作中で、同作はカイエ・デュ・シネマの「2018年に最も期待される映画」リストにも名を連ねています。(井戸沼紀美)


■企画:井戸沼紀美
1992年生まれ、都内在住。明治学院大学卒。これまでに手掛けたイベントに『ジョナス・メカスとその日々をみつめて』(2014年)、『ジョナス・メカス写真展+上映会』(2015年)がある。

■協力:中国インディペンデント映画祭、CHINA FILM INTERNATIONAL