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「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」プレイヴェント Soi48モーラム・レクチャー&『花草女王』上映

詳細 DETAIL

2018年2月21日(水)~24日(土)にWWWにて2回目の開催となるタイ東北部イサーンの映画と音楽を特集した「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」のプレイヴェントを開催!2月に来日する最高齢の人間国宝モーラム歌手、チャウィーワン・ダムヌーンを中心にSoi48がモーラム・レクチャーを行うほか、前回の爆音映画祭にて話題となったチャウィーワンが主人公のモデルともなった『花草女王』も上映。

アピチャッポン・ウィーラセタクンや空族が作品の舞台としたイサーンの独自の文化について、タイ音楽を中心に世界の音楽を紹介するユニットSoi48と爆音映画祭、boid主宰の樋口泰人がその魅力を語ります。

【トーク出演】
Soi48、樋口泰人(boid主宰)

『花草女王』(1986年/タイ/125分/デジタル)
監督:スラシー・パータッム
脚本:スパルーク・クライルーク
音楽:ポンサック・チャンタルッカー
出演:プロームポン・ノッパリ、チャウィーワン・ダムヌーン、トーンカム・ペンディー
原題:Rachinee Dok Ya
提供:SF Cinema City  
© Suwat Thongrompo

モーラム楽団をコンテストで優勝させるためにバンコクの青年とイサーン人達が知恵を絞り伝統音楽を進化させる音楽映画。社会派映画と異なりバンコクとイサーンの格差、都会と田舎の文化の違いを面白く軽快に描いている。『モンラック・メーナム・ムーン』で監督をつとめたポンサック・チャンタルッカーが音楽を監修し、臨場感あふれる当時のライヴの様子、スタジオ風景が映っている。そして伝説のモーラム楽団、ランシマン楽団のチャウィーワン・ダムヌーンとトーンカム・ペンディーがコンビで出演。バンコク青年にモーラムの基礎を教え込むために様々なモーラムの型を披露するシーンはこの映画の見所だろう。製作された86年から現在に至るまでイサーンの野外映画やお祭りで上映され、娯楽を愛すイサーンの心をつかんだ人気作。単純で解りやすいストーリーは心地よさ200%。
※現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しいことを、予めご了承ください。



Soi48(KEIICHI UTSUKI & SHINSUKE TAKAGI)
旅行先で出会ったレコード、カセット、CD、VCD、USBなどフォーマットを問わないスタイルで音楽発掘し、再発する2人組DJユニット。空族の新作映画『バンコクナイツ』にDJとして参加、EM Recordsタイ作品の監修、『爆音映画祭タイ|イサーン特集』主催。 フジロックや海外でのDJツアー、トークショーやラジオなどでタイ音楽や旅の魅力を伝えている。その活動の様子はNHKのTV番組にも取り上げられ大きな話題となった。CDジャーナル、boidマガジンにて連載中。 英Wire Magazineにも紹介された、『Soi48』というパーティーを新宿歌舞伎町にて不定期開催中。Brian Shimkovitz(AWESOME TAPES FROM AFRICA)、Zack Bar(FORTUNA RECORDS)からモーラム歌手アンカナーン・クンチャイ、弓神楽ただ一人の後継者、田中律子宮司など個性的なゲストを招いてのパーティーは大きな反響を呼んでいる。タイ音楽と旅についての書籍「TRIP TO ISAN :旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド」好評発売中。
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樋口泰人
1957 年山梨県生まれ。映画批評活動を経て、単行本、CD などを製作・発売するレーベル「boid」を98 年に設立。04 年から、東京・吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のラ イヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを始め、「爆音映画祭」は現在も全国的に展開中。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)。最近の主な配給作品に『地獄の黙示録劇場公開版』『地球に落ちて来た男』『PARKS パークス』『DARK STAR/H・R・ギーガーの世界』など。
<boid>  
<爆音映画祭>


チャウィーワン・ダムヌーン CHAWIWAN DAMNOEN
1945年生まれ。ウボンラーチャターニー県出身の女性モーラム歌手。先祖代々ラオスの王室に仕えた名門モーラム一家出身で、60年代から70年代にかけて絶大な人気を誇ったモーラム楽団、ランシマン楽団の初代歌姫を務めた。アンカナーン・クンチャイ、バーンイエン・ラーケンの師匠であり、86年にはモーラム映画『花草女王』に出演&監修。93年には女性モーラムとして初めての人間国宝となった。伝統的なモーラム歌手の第一人者としてタイを代表するモーラム歌手であり、イサーン人歌手からは母と慕われる存在である。現在、廃れつつある彼女の得意とするウボンラーチャターニー地方独特の節回しは必見。


「爆音映画祭2018 特集タイ|イサーン VOL.2」

日程:2018年2月21日(水)〜24日(土)
会場:Shibuya WWW(東京都渋谷区宇田川町13-17ライズビル地下)
主催:boid、空族、Soi48
協力:WWW、Thai Film Archive、オリエンタルブリーズ
助成:国際交流基金アジアセンター

タイの東北部、イサーン地方の映画と音楽にどっぷりと浸る4日間。
『バンコクナイツ』やアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品の舞台ともなり、バンコクを睨みつつ外側の世界とも緩やかにつながって独自の文化を作り上げたイサーンの、その濃厚な空気をそのまま渋谷に再現します。

2016年秋に開催し好評だった『爆音映画祭2016 特集タイ|イサーン』の第2回目です。
今回のVOL.2では、前回話題となった音楽映画『花草女王』のモデルであるタイの人間国宝チャウィーワン・ダムヌーンが来日し、モーラムの特別レクチャーを。モーラム・ライヴでは、同じく人間国宝のポー・サラートノーイが掛け合い、若手ナンバー1ケーン奏者のポンサポーン・ウパニがそれを支えます。
そして、Soi48セレクトによる日本初公開の作品や空族作品、前回上映のベストセレクションの爆音上映や関係者のトークもお楽しみください。

また1月27日(土)にはアップリンク渋谷にてプレイヴェント「Soi48モーラム・レクチャー&『花草女王』上映」を開催します。チャウィーワン・ダムヌーン来日前にモーラムについて知ることができるイヴェントです。

<スケジュール>
2月21日(水) Soi48 DAY
・爆音上映『タクシードライバー』『バー21の天使』『田舎の教師』(*国内初上映)
・Soi48によるトーク&DJ

2月22日(木) チャウィーワンDAY
・爆音上映『モンラック・メーナム・ムーン』
・チャウィーワン・ダムヌーンによるレクチャー&ミニライブ&『花草女王』上映 タイごはん付き(36 chambers of spice)

2月23日(金) 空族DAY
・爆音上映『トーンパーン』『映画潜行一千里』『サウダーヂ』
・相澤虎之助(空族)、向山正洋(『映画潜行一千里』監督)によるトーク

2月24日(土) モーラムユニットDAY
・爆音上映『東北タイの子』『ルーク・メー・ムーン』(*国内初上映)
・モーラム・ライヴ(チャウィーワン・ダムヌーン、ポー・サラートノーイ、ポンサポーン・ウパニ、monaural mini plug、ザ ・バビロン・バンド/DJ:Soi48)、
FOOD:36 chambers of spice 

<料金>
爆音上映(前売1500円/前売3回券3600円/当日1800円)
チャウィーワン・レクチャー&ミニライヴ&『花草女王』上映+タイご飯付(前売3300円/当日3800円)
モーラム・ライヴ(前売3500円/当日4000円)
上映は1プログラム1作品/各回完全入れ替え制/全ての回別途1ドリンク500円
*現存するマスター起因により上映素材の映像・音声の状態が悪くお見苦しい作品もありますことを、予めご了承ください。

タイムテーブル、前売券など詳細は決まり次第ウェブサイトにてお知らせします。
HP *近日オープン

<来日ライヴ出演者>

チャウィーワン・ダムヌーン CHAWIWAN DAMNOEN
1945年生まれ。ウボンラーチャターニー県出身の女性モーラム歌手。先祖代々ラオスの王室に仕えた名門モーラム一家出身で、60年代から70年代にかけて絶大な人気を誇ったモーラム楽団、ランシマン楽団の初代歌姫を務めた。アンカナーン・クンチャイ、バーンイエン・ラーケンの師匠であり、86年にはモーラム映画『花草女王』に出演&監修。93年には女性モーラムとして初めての人間国宝となった。伝統的なモーラム歌手の第一人者としてタイを代表するモーラム歌手であり、イサーン人歌手からは母と慕われる存在である。現在、廃れつつある彼女の得意とするウボンラーチャターニー地方独特の節回しは必見。


ポー・サラートノーイ PO CHALATNOI
1947年生まれ。ウボンラーチャターニー県出身の男性モーラム歌手。トーンカム・ペンディーに師事しアンカナーン・クンチャイと共にウボン・パタナー楽団で活躍。その色気のある喉は唯一無二の存在感を放つ。ケーン・ダーラオ亡き今、残された最後の大物男性モーラム歌手として日々ライブ、後進の育成に取り組んでいる。今回チャウィーワンとの男女対での人間国宝モーラム同士の掛け合いは要注目。


ポンサポーン・ウパニ PONGSAPON UPANI
1991年生まれ。コンケーン県出身のケーン奏者。タイ若手ナンバーワンのケーン奏者として活躍。人間国宝であるチャウィーワン・ダムヌーン、アンカナーン・クンチャイからの信頼も厚い。ケーンだけでなく、ピンや打楽器、そしてスタジオ・エンジニアもこなすイサーンの音楽界を背負う新世代アーティスト。