監督:玄宇民
出演:キム・コッピ、足立智充
1930年代、大日本帝國の時代に日本で飛行士を目指したパク・キョンウォンという韓国人女性の足取りをたどり、撮影クルーは韓国の釜山から大阪、岐阜、静岡へと旅をする。パク・キョンウォンの足取りをたどるKという韓国人女性のロードムービーパートと、撮影クルーのドキュメントを通して、映像による移動、マイグレーション表現の有りようをさぐる。
監督:玄宇民
出演:足立智充、キム・イェナ、キム・イルトゥ、チョン・ソイン
2017年 ディアスポラ映画祭 (韓国、インチョン)
2016年 ソウル独立映画祭「新しい選択」部門(韓国、ソウル)
在日韓国人であるトモは亡くなった祖母の足取りをたどるべく韓国へ渡る。ソウルで同世代の韓国系移民と出会ったのち、仁川の港から祖母の故郷、済州島へ渡る夜行船「オハマナ号」に乗り込む。船上でも人々に話を聞いてゆくトモは、やがてユミという韓国人女性と出会う。ちぐはぐなコミュニケーションをとりながら、彼らはそれぞれが旅に出た理由を明かしてゆく。
韓国、釜山を拠点に活動するシンガーソングライター。個人及び種々のバンドを経たのち2008年頃より前身の「ママソン」を経てパンクバンド「ジーニアス」を結成、現在に到るまで活動を続ける。ソロとしてはブルース・歌手ハ・ホンジンとのスプリット盤『34:03』をヘリコプター・レコーズより2011年にリリースし、『美しく明るい魂』『月と星の魂』、2枚のオリジナルアルバムを発表している。2016年にはミニアルバム『Life is easy』、またジーニアスとしても2017年9月に『ビョルバダ(Sea of Stars)』をリリースし精力的に活動を続けている。
KIM IL DU(Facebook)
GENIUS(Facebook)
1985年東京生まれ。生まれた地を離れた人々のありようと移動の記憶、マイグレーションをテーマに韓国と日本で映像作品を制作。主な作品は韓国系移民の若者をインタビューした『NO PLACE LIKE HOMELAND』(2011)、韓国の実在するフェリーを舞台にしたロードムービー『OHAMANA』(2015)、秋田県で実践されていた標準語教育を題材とした『秋田国語伝習所』(2016)など。最新作は戦前の日本に暮らした韓国人女性飛行士の足取りを俳優と共にたどる『未完の旅路への旅』(2017)。2016年以降ソウル独立映画祭(韓国)、Taiwan International Video Art Exhibition(台湾)、ディアスポラ映画祭(韓国)で作品上映。東京大学文学部美学芸術学専修卒業。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程、同博士後期課程修了。博士(映像メディア学)。
【Filmography】
『未完の旅路への旅』(2017年)
『秋田国語伝習所』(2016年)
『OHAMANA』(2015年)
『NO PLACE LIKE HOMELAND』(2011年)
『to-la-ga』(2010年)