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ドキュメンタリーマガジン「neoneo」9号刊行記念 「柳澤壽男・障がい者ドキュメンタリー傑作選」2本立て上映+トーク

詳細 DETAIL

『ぼくのなかの夜と朝』16:50開場/17:00上映開始
『夜明け前の子どもたち』+トーク18:50開場/19:00上映開始

「neoneo」9号刊行記念トークセッション
【トーク登壇者】荒井裕樹(障害者文化論)、若林良(neoneo)、堤拓哉(neoneo)

※イベント終了後、近隣で打ち上げあり
※ドキュメンタリーマガジン「neoneo」9号とバックナンバー、登壇者関連書籍の販売あり



『ぼくのなかの夜と朝』(1971年/100分)
監督:柳澤壽男
出演:ドキュメンタリー 製作国:日本 音声:日本語

「筋ジストロフィ」の少年たちは明るく生きていた
福祉記録映画監督としての柳澤を確立させた傑作

両足の装具をガチャ…ガチャ…と鳴らしながら歩く筋ジストロフィの少年達が話す。「いっそ 映画のゴジラになりたい」と。『夜明け前の子どもたち』の次に、柳澤壽男が監督した記録映画第二作目である本作の舞台は、仙台市の国立療養所西多賀病院(当時)だ。歩けなくなった青年達は詩作する。「何か別の生きていく意味が要る。新しい価値の基準が要る」と。「新しい価値の基準が要る」のは、果たして彼らに限った問題だろうか。



『夜明け前の子どもたち』(1968年/120分)
監督:柳澤壽男
出演:ドキュメンタリー 製作国:日本 音声:日本語

その「療育活動」は、発展途上の福祉か、未完の完成か
「障害」ドキュメンタリーにおける不遇の名作

松竹で劇映画を、岩波でPR映画を撮って来た柳澤が、福祉記録映画監督としての道を歩みだした記念すべき作品。「重症心身障害」や「自立」の定義から、キャメラと被写体の距離感に至るまで、半世紀の時を超えた今こそ、この社会の価値観や在り方を大きく揺さぶってくる不遇の名作である。舞台は、滋賀県にある重症心身障害児施設、びわこ学園。そこで行われた「療育活動」は、発展途上の福祉か、あるいは未完の完成か。