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『闇の中の眠り姫』サラウンド上映+連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」

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伝説の上映イベントが更なるエクスパンデッド!

映画から、いっさいの光を取り去ったら、いったい何が現れるのだろう?
人の姿を映さず、濃密な人の気配だけを表現した異色作『眠り姫』。
そのサウンドトラックを、深い深い暗闇の中で、ひたすら浴び続ける伝説の上映イベント
「闇の中の眠り姫」が5.1chサラウンドにリマスターした圧倒的な音響で再降臨。
今年6月京都で好評を博した「闇の中の眠り姫サラウンド」、東京初上演――。
これは、視覚を超えた映画体験!

『闇の中の眠り姫』サラウンド(2016年/80分 )
声:つぐみ、西島秀俊、山本浩司 他
原作:山本直樹(原典:内田百閒「山高帽子」) 音楽:侘美秀俊
監督:七里圭 
©charm point
上演後のアフター・トークは、連続講座の特別編。
連続講座

映画以内、映画以後、映画辺境
「闇と視覚とVR(ヴァーチャル・リアリティ)」

河合隆史(人間工学・早稲田大学理工学術院教授)×七里圭(映画監督)

「映画以内、映画以後、映画辺境」第五期2回(通算22回)
「闇と視覚とVR(ヴァーチャル・リアリティ)」
3DからVRへ、映画の領域を拡張し浸食する最新の視覚表現技術。人間工学の気鋭の研究者を迎えて、暗闇の映画体験から説きおこす、めくるめく脳内イメージ・トーク。イメージ
とは何か、その表現のラジカルについて問い直します。また、七里監督が高校生時代に撮った幻のデビュー作『時を駆ける症状』(1984)も特別上映。でも、なぜ?

特別上映:『時を駆ける症状』(1984年/24分/8㎜→デジタル上映)

16歳で撮った正真正銘の処女作。第8回PFFに入選し大島渚に激賞された。突然、人間の体が点滅を始め、それが段々早くなり消滅する奇病が全国に蔓延。対策として踏み台昇降運
動が奨励される。自己の存在の意味と没個性社会への問いかけが、踏み台を昇降する機械的な運動のリフレインによって描かれる。

河合隆史(人間工学・早稲田大学理工学術院教授)
人間工学を専門として、立体視映像(3D)やバーチャルリアリティ(VR)、超高精細映像(UHD)など、ヒトと先進映像システムのインタラクションに関する研究に従事。生体計測を中心とした評価研究に加え、その知見や手法を活用したコンテンツ制作やシステム設計などにも取り組んでいる。スーパーバイザなどの立場で制作に参加した3D映画に、「Moomins and the Comet Chase(フィンランド,2010年公開)」、「映画 怪物くん(日本,2011年公開)」、「STAND BY ME ドラえもん(日本,2014年公開)」ほか。


七里 圭(映画監督)
早大在学中から約10年の助監督を経て2004年『のんきな姉さん』で監督デビュー。主要作に『ホッテントットエプロン-スケッチ』(06)『眠り姫』(07)『マリッジリング』(07)『映画としての音楽』(14)。短編『DUBHOUSE』(12)が、2013年の25FPS国際映画祭でグランプリ。現在、映画辺境の旅で思案中。

※「闇の中の眠り姫」上演後、休憩を挟んで講座を開始します。
※場内は完全な暗闇を作るため、開演後の途中入場はできません。必ず開演時刻前にお越しください!