「千載一遇のチャンスを逃さないでください。80年代日本のアングラ界でも活躍した世界の奇才、ジョン・ダンカンが帰ってきます! 彼が残した映像は、映画館で観ることによって大きく意味が変わってくると思います。人が普通に生きていたら行くことのできない境地に踏み込むことのできる彼の精神に触れて下さい。今回の上映とトークショーは伝説になること間違いなし!」(ジム・オルーク)
★会場併設のギャラリーではジョン・ダンカンの作品展示あり。(期間:10月4日〜10月9日)
『ANOTHER USELESS PRAYER』(2013年/8分14秒)
『PHANTOM』(1985年/15分44秒)
『MY MALE HEART』(2016年/2分7秒)
『TERRA AMARA』(2016年/29分20秒)
『UNDER THE INFLUENCE OF TORTURE』(2015年/7分23秒)
『HOPE GONE LOVE GONE』(2014年/4分1秒)
John Duncan|ジョン・ダンカン
ジョン・ダンカン(ボローニャ)は、70年代よりロサンジェルスで活動を始め、その後東京、アムステルダムと拠点を移し、現在はイタリアを拠点に活動している。70年代当時よりアメリカの西海岸で前衛的な活動をしていたサウンドアーティストの集団LAFMSのメンバーやアラン・カプロウなどのパフォーマンスを中心に活動していたヴィジュアル・アーティストとも交流を持つ。インスタレーション、短波ラジオ、自身のレーベル等、様々な方法や媒体でサウンドを使った表現を追求し、多くのコラボレーション作品も発表している。Iggy Pop、Nina Simone、The Four TopsなどのカバーをJIm O’Rourke、the NecksのChris Abrahams、Oren Ambarchi、Carl Michael von Housswolf、石橋英子等と録音したアルバム「Bitter Earth」を2016年に発表。人間の声がもつ原始的な無限の可能性と魅力を十二分に伝えている。
Jim O’Rourke|ジム・オルーク
1969年シカゴ生まれ。Derek Baileyの音楽と出会い、13才のジム少年はロンドンにBaileyを訪ねる。ギターの即興演奏に開眼し実験的要素の強い作品を発表、John Faheyの作品をプロデュースする一方でGastr Del SolやLoose Furなど地元シカゴのバンドやプロジェクトに参加。一方で、小杉武久と共に Merce Cunningham舞踏団の音楽を担当、Tony Conrad、Arnold Dreyblatt、Christian Wolffなどの作曲家との仕事で現代音楽とポストロックの橋渡しをする。1998年超現代的アメリカーナの系譜から『Bad Timing』、1999年、フォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『Eureka』を発表、大きく注目される。1999年から2005年にかけてSonicYouthのメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年には、Wilcoの『A Ghost Is Born』のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞、現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、ヨーロッパでも数々のアーティストをプロデュースする。また、日本文化への造詣が深く、近年は東京に活動拠点を置く。日本でのプロデュース・ワークとしては、くるり、カヒミ・カリィ、石橋英子など多数。坂田明、大友良英、山本精一、ボアダムスなどとの共同作業や、武満徹作品『コロナ東京リアリゼーション』(2006)など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションも多くWerner Herzog、Olivier Assayas、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。