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F/Tプレパフォーマンス&トーク「ピチェ・クランチェンが語るアジアの身体」(出演:ピチェ・クランチェン、住吉智恵、他)

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今年も秋に国際舞台芸術祭フェスティバル/トーキョー(F/T)が開催される。フェスティバルのオープニングを飾るのは、タイのダンサー・振付家のピチェ・クランチェンによる新作『Toky Toki Saru(トキトキサル)』。南池袋公園などを舞台に20名のダンサーと20名の一般参加者が出演するというこの作品の公演に先駆け、UPLINKではピチェ・クランチェンを迎えてのトークイベントを開催。聞き手はアートプロデューサー、ライターの住吉智恵氏。ピチェ・クランチェンとダンサーによる新作のプレパフォーマンスも。

ピチェ・クランチェン|Pichet Klunchun

photo: Sutras Rungsirisilp

伝統の精神を保ちながら、タイの古典舞踊の身体言語を現代の感性へとつなげることで、新たな可能性を見出そうとしているタイ人振付家。タイ古典仮面舞踊劇コーンの第一人者チャイヨット・クンマネーのもとでコーンの訓練を16歳より開始。バンコクのチュラロンコン大学で美術・応用美術の学士号を取得後、ダンサー・振付家として舞台芸術を探究してきた。北米、アジア、ヨーロッパの各地で様々な舞台芸術プロジェクトに参加。フランス政府から芸術文化勲章シュバリエ章(2012)、アジアン・カルチュラル・カウンシルからジョン・D・ロックフェラー三世賞(2014)等を受賞。近年では、『Dancing with Death』(2016)『Black and White』(2015)などが日本で上演されている。


住吉智恵|Chie Sumiyoshi

アートプロデューサー、ライター。東京生まれ。慶応義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。1990年代より美術ジャーナリストとして活動。オルタナティブスペースTRAUMARIS主宰を経て現在各所で現代美術とパフォーミングアーツの企画を手がける。2011〜2016年、横浜ダンスコレクション/コンペ2審査員。子育て世代のアーティストとオーディエンスを応援するプラットフォーム「ダンス保育園!!実行委員会」代表。
http://www.traumaris.jp

『Toky Toki Saru(トキトキサル)』(コンセプト・演出:ピチェ・クランチェン)

日時:9/30 (土) 17:00-19:00|10/1 (日) 13:00-15:00
会場:南池袋公園ほか

 タイの仮面舞踊の哲学をコンテンポラリー・ダンスに落とし込んだ作品で、世界的に活躍するダンサー、振付家のピチェ・クランチェン。フェスティバル/トーキョー17のオープニングプログラムでもある本作は、彼が現代の東京にインスパイアされ、生み出した新作野外パフォーマンスだ。
 数週間の東京滞在を経て見出されたキーワードは「Body」と「Mind」。消費文化の中で培養され、去勢された身体、精神を、機敏かつ順応性に富む「サル」たちを媒介に解放し、そこから生まれるあらたなエネルギー、創造力をこの都市に注ぎ込む。
 タイ、インドネシア、カンボジア、香港、日本のダンサーに、20名の一般参加者を加えた出演者は総勢40名。彼らが上野、秋葉原など都内の風景をイメージソースとしたカラフルな衣装を身にまとい踊る光景は、それだけで明るくエネルギッシュだ。ヒップホップやストリートダンスの要素を交えた振付、芝に覆われた会場も、開放感に満ちた時間を演出するにちがいない。

http://www.festival-tokyo.jp/17/program/tokytokisaru/