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【追悼特別上映会】ダンサー黒沢美香の世界②|黒沢美香アンソロジー全17選(全5プログラム)

詳細 DETAIL

モダンダンスの天才少女時代、ダンスから離れた10代(本人談)を経て、NY滞在中にジャドソン・グループの出来事に衝撃を受け、生涯をかけてダンスを問い続けた黒沢美香。命日の12月1日に合わせ、聡明にして愚直、ミニマルで過剰、変態かつ清潔なその世界を伝える膨大な記録映像の中から、選りすぐりを一挙上映。会場併設の展示スペースでは『黒沢美香展』が同時開催。

Aプログラム:80年代作品群(15:20開場/15:30上映開始)

ニューヨークからの帰国後、改めてダンサー・黒沢美香として自身のキャリアをスタートさせ、エポックメイキングな作品を多数発表。ダンスシーンのみならず多方面に衝撃を与えた頃の作品群。(※画質が大変粗くなっております。ご了承ください)

『Travelling』(1985年/6分/「ダンスはうまく踊れない。Part 1」)

協力:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター

『展開図』(1985年/21分/「TWIXT DANCE DIMENSION II」)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『変奏曲』(1986年/6分/埼玉県舞踊協会「BALLET & DANCE CONCERT ’86」)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『「JAPON」リハーサル映像』(1986年/38分/「ダンスの季節の女たち」)


協力:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
photo : スタッフ・テス株式会社

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。


Bプログラム:家族舞踊団(16:45開場/16:55上映開始)

「…なぜ踊るのかを家族で話しながら時が過ぎ、愚直にも認識できたことは、 私たちは<家族舞踊団>であることです。」(2012年「まだ踊る」公演チラシより)


『悲°笑路』(1982年/5分/東京新聞「第39回全国舞踊コンクール」第1位・文部大臣奨励賞受賞作品)


※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『タラタブラタラング』(1981年/11分/「第2回神和会新春パーティー」)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『三味あれこれ』(1981年/11分/社団法人現代舞踊協会「第1回モダンダンス5月の祭典」)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『タンゴ』(1991年/10分/黒沢輝夫・下田栄子モダンバレエ・スタジオ「第31回発表会」)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『舞踊生活50周年記念公演「黒沢輝夫・下田栄子舞踊の夕べ」よりソロシーン抜粋』(1996年/5分)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『石井漠作品「山を登る」』(2010年/5分/黒沢輝夫・下田栄子舞踊公演「まだ踊る」)


※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『Japan』(2004年/10分/東京新聞「第31回現代舞踊展」)

撮影:株式会社ビデオ
※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。


Cプログラム:薔薇の人(17:55開場 / 18:05上映開始)

1999年、黒沢美香遅蒔きの本気ソロダンス・デビューとしてスタートした“怠惰にかけては勤勉な”長編ソロダンス・シリーズ「薔薇の人」。

『HAWAII』(2003年/123分/「ダンスがみたい! 5 」)


Dプログラム:ダンスを問う(20:10開場/20:20開演)

「単純に発熱する身体なんて、それを<ダンス>と言えるのか?」 ソロレパートリーとして東京・アテネ・大阪・横浜・NY・福岡・丸亀・金沢・岡山で再演を重ねた「ロマンチックナイト」と、自身とダンスについて語るドキュメンタリー。

『Edge2 -ダンサー黒沢美香・もう私のやることをダンスと言わなくていい‒』(2009年/30分)

番組Web:edgeofart.jp
制作:テレコムスタッフ、ディレクター平田潤子

『ロマンチックナイト』(2008年/40分/「東京芸術見本市インターナシ ョナル・ショーケース」)

協力:PARC ‒ 国際舞台芸術交流センター


Eプログラム:ソロ作品三本立て(21:35開場/21:45上映開始)

無国籍民族舞踊という強引なジャンルの中で自ら黒沢美香を否定/偽装する<風間るり子>、第2の拠点:DANCE BOXへ運んだソロより「クロソフスキー/アクタイオーンの水浴を覗くディアーナ」、黒沢美香&ダンサーズとして劇場での最後の踊り「月をかぶる」ソロパート。

『風間るり子』(2004年/13分/吾妻橋ダンスクロッシング「ザッツ・コンポラ・ダンスショー」)

協力:吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会

『クロソフスキー/アクタイオーンの水浴を覗くディアーナ』(2004年/24分/「DIAMOND NIGHTS」)


『「月をかぶる」より』(2016年/21分/「ダンスがみたい! 18」)

黒沢美香

横浜生まれの横浜育ち。5歳から舞踊家の両親(黒沢輝夫、下田栄子) のもとでモダンダンスを習う。1982〜85年NYに滞在。当時のNYダウン タウン・ダンスシーンをリードする振付家の作品を踊り、国内外の公演に参加する一方、ジャドソン・グループの出来事に出会い、その痕跡を追いかける。帰国後は、黒沢美香&ダンサーズと名乗り、異なるジャンルのアーティスト達と共同作業を行い、ダンスを捉え直す試みの作品創作・上演を継続(1987〜94年「船を眺める…」47回、1990〜2002年「偶然の果実」44回等)。ソロダンス「薔薇の人」シリーズ(1999~2015年)、黒沢美香&ダンサーズ、踊る大学教授陣ユニット:ミカヅキ会議を柱に活動する傍ら、社会・地域連携プログラムに参加、風間るり子、小石川道子の別名でも踊る。舞踊コンクールで1位を5度受賞の他、新人賞、優秀賞、舞踊批評家協会賞、日本ダンスフォーラム賞、ニムラ舞踊賞など受賞。日本のコンテンポラリーダンス界のゴッドマザーとも称される。2016年12月1日没(享年59歳)。

黒沢美香 追悼企画 「美香さん ありがとう」