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【追悼特別上映会】ダンサー黒沢美香の世界①|命日特別上映+トーク<黒沢美香と『ミニマル』>(トーク出演:武藤大祐)

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モダンダンスの天才少女時代、ダンスから離れた10代(本人談)を経て、NY滞在中にジャドソン・グループの出来事に衝撃を受け、生涯をかけてダンスを問い続けた黒沢美香。命日の12月1日に合わせ、聡明にして愚直、ミニマルで過剰、変態かつ清潔なその世界を伝える膨大な記録映像の中から、選りすぐりを一挙上映。会場併設の展示スペースでは『黒沢美香展』が同時開催。

「1985年、これから新たにダンスをやっていく上で『Wave』を私の宣言にしよう。その意味でこれがデビュー作と言えます。」(2015年「この島でうまれたひと」当日パンフレットより/2011年12月記・黒沢美香)

黒沢美香の出発点とも言える『Wave』(1985年初演)、クロソフスキーの絵画「ディアーナの水浴」に想を得た作品(2000年初演)とともに、黒沢美香の「ミニマル」にスポットを当てる上映とトークの夜。


上映作品

『「Wave」稽古風景』(1985〜1986年頃/18分)

※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『クロソフスキー/アクタイオーンの水浴を覗くディアーナ』(2003年/20分/第二回アジア舞台芸術祭)

協力:小沢康夫
※この作品は粗い画質での上映となります。予めご了承ください。

『Edge2 -ダンサー黒沢美香・もう私のやることをダンスと言わなくていい‒』(2009年/30分)

番組Web:edgeofart.jp
制作:テレコムスタッフ、ディレクター平田潤子

『Wave 踊る人』(2017年/33分/恵比寿映像祭2017展示上映作品を特別上映)
監督:崟利子


トーク:黒沢美香と『ミニマル』

出演:武藤大祐(ダンス批評家)


Photo by Satoshi Nishizawa

ダンス批評家、群馬県立女子大学文学部准教授、振付家。共著『Choreography and Corporeality』(Palgrave Macmillan、2016年)、『バレエとダンスの歴史』(平凡社、2012年)など。三陸国際芸術祭プログラム・ディレクター(海外芸能)。

黒沢美香

横浜生まれの横浜育ち。5歳から舞踊家の両親(黒沢輝夫、下田栄子) のもとでモダンダンスを習う。1982〜85年NYに滞在。当時のNYダウン タウン・ダンスシーンをリードする振付家の作品を踊り、国内外の公演に参加する一方、ジャドソン・グループの出来事に出会い、その痕跡を追いかける。帰国後は、黒沢美香&ダンサーズと名乗り、異なるジャンルのアーティスト達と共同作業を行い、ダンスを捉え直す試みの作品創作・上演を継続(1987〜94年「船を眺める…」47回、1990〜2002年「偶然の果実」44回等)。ソロダンス「薔薇の人」シリーズ(1999~2015年)、黒沢美香&ダンサーズ、踊る大学教授陣ユニット:ミカヅキ会議を柱に活動する傍ら、社会・地域連携プログラムに参加、風間るり子、小石川道子の別名でも踊る。舞踊コンクールで1位を5度受賞の他、新人賞、優秀賞、舞踊批評家協会賞、日本ダンスフォーラム賞、ニムラ舞踊賞など受賞。日本のコンテンポラリーダンス界のゴッドマザーとも称される。2016年12月1日没(享年59歳)。

黒沢美香 追悼企画 「美香さん ありがとう」