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映画『ターンレフト・ターンライト』ジャパンプレミア上映会(トーク出演:ダグラス・ソーク監督、カニータ・ティス)

詳細 DETAIL

カンボジア・プノンペン在住のアーティスト、カニータ・ティス初の主演作となる映画『ターンレフト・ターンライト』(原題:Turn Left Turn Right)を本邦初上映。カンボジアのロックミュージックと映像が、コンセプト・アルバムのように溶け込む本作。上映終了後にはカニータ・ティスと、このプレミア上映のために来日する監督ダグラス・ソークを迎えてトークショーを開催。

OPEN FACTORY企画
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

上映作品

『ターンレフト・ターンライト』(原題:Turn Left Turn Right)
(2016年/68分/カンボジア・アメリカ・韓国/クメール語・英語/日本語字幕)

監督:ダグラス・ソーク
出演:カニータ・ティス、ほか

Festival International De Cinéma Asiatique de TOURS, 2016特別審査員賞

カンボジアの首都、プノンペンに暮らす自由気ままな20代のカニータ(カニータ・ティス)。古くからの習慣を重んじる母親と寝たきりの父親と暮らしながら、いくつもの仕事を転々としている。早く結婚して落ち着いた生活をして欲しいという母親との関係はぎこちないものの、衰弱してゆく父親を心配している。そんな中、カニータは父親と過ごした幼い頃の記憶を頼りに、ある考えを思いつくのだった。本作『ターンレフト・ターンライト』は、カンボジアの自然や遺跡、現代の家族像、若者の溢れるイマジネーションを織り交ぜながら、心地よいテンポで展開してゆく。


トーク出演

ダグラス・ソーク / 石德鉉(Douglas SEOK|本作監督)

映画監督。アメリカのシカゴに生まれ、デポール大学にてデジタルシネマを学ぶ。これまでソヨン・キムやブラッドリー・ラスト・グレイのもとで映画の制作に携わり、『LUCKY LIFE』『ABIGAIL HARM』の監督で知られるリー・アイザック・チョンのアシスタントカメラを担当。スティーヴ・チェン監督作『DREAM LAND』では映像監督を務めた。その後、自身の初監督作品として『Turn Left Turn Right』を製作、現在は韓国のソウルを拠点としている。

カニータ・ティス(Kanitha TITH|本作主演)

プノンペンを拠点にアーティストとして活動するカニータは、彫刻を学んだのち、インスタレーションや映像、パフォーマンスなど幅広い領域で表現を行っている。これまで、ニューヨークやベルリン、ストゥットガルト、バンコク、ヤンゴンなどで展覧会に参加、2015年にはバッカーズ・ファンデーションとNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が行うアーティスト・イン・レジデンスプログラムにて日本に3ヶ月滞在し、山本現代(東京)で新作を含むカニータの滞在成果展が行われた。アーティスト活動のほか、カンボジアでの映画制作においては『DREAM LAND』(スティーヴ・チェン監督、2015年)でアシスタント・ディレクターを務め、近年はカンヌ国際映画祭に出品された『DIAMOND ISLAND』(デイヴィ・シュー監督、2016年)にてアート・ディレクターとして参加した。『Turn Left Turn Right』では初の主演を務める。7月5日より10月23日まで、森美術館と国立新美術館で開催される展覧会『サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで』に参加。