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映画『17歳の音。夏のむかえ。』上映会

詳細 DETAIL

一人の女子高生が愛した「音」ー
17歳の高校生たちが生きた「今」の物語

田舎町の高校2年生、常盤詩織。
好きなピアノを弾き日々を過ごしている。
夏休み、日差しが照りつける暑い午後、詩織は中学時代からのクラスメイトである末永瑞穂に、一つの提案をされる。
「ねえ、今度さ、東京行かない?」
突然知らされる隣町の大きな高校との統合。東京で体験する知らなかった世界。両親や教師に突きつけられる進路や将来。
逃れられない物事が、詩織の小さな世界に入り込んでくる。

高2の夏。
詩織を支えていた「今」は、音を立てて崩れていく。
中学時代のある日、音楽室で出会った美しい音色と一人の先輩との「日々」を残して。

OPEN FACTORY企画

上映作品

『17歳の音。夏のむかえ。』(2017年/日本/100分)

監督・脚本・編集:川延幸紀
録音・編集:早川竜馬
撮影:野辺康介
音楽:服部義広
出演:佐藤麻佑、西尾紀子、中村優里、早川竜馬、北島真侑、小野孝弘、宮坂真里、藤原絵里、広瀬慎一、和茉しおり、
杉山桜子、大須みづほ、園崎みゆ、矢部祥太

「普通」や「常識」といった言葉の裏で失われていくものは何なのかー

根拠や保証がなくても、何かを信じることができた高校時代。
いつからか当たり前のように浸透していく「大人になる」という正しさの中で、人々から消えてしまう想いを描く。

三脚やスライダーなどは使わず、セオリーに縛られない独自のアングルで各カット丁寧に撮影。
現役音大生でもある主役が演奏する、本作のため数ヶ月かけて作曲されたピアノ曲が映像を彩る。

一人の女子高生の心に突きつけられた、自分を形作るものと向き合うことの「残酷さ」と「美しさ」の先にはー


舞台挨拶

佐藤麻佑(出演)

東京音楽大学ピアノ演奏家コースに在学中。
3歳から続けているピアノの他、幼い頃見たミュージカルに強い感銘を受ける。
学業と並行しつつ役者としての活動も行いながら、日々表現の可能性を広げている。

中村優里(出演)

所属事務所:(有)ロットスタッフ
主な出演作品:NHK連続テレビ小説「花子とアン」(梅田淑子役)、相棒season15、ランチパックCM、ロト7第16話CM、他…
twitter:@URInakamura

大好きな言葉は、オードリー・ヘップバーンの”何より大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、これだけです。”

早川竜馬(出演)

片田舎で暇を持て余し、程なくして上京。上京しても暇を持て余し、映画鑑賞に興じる。
その後、映画が灯した火は持て余されることはなく、制作側に立つことを決意。
瞬く間に時を駆け抜け、「35mm」(川延幸紀監督/2016年)で主演を務める。
また、本作では俳優としてだけでなく、録音・編集も担う。

服部義広(音楽)

慶應義塾大学SFC卒業。大学ではイスラームを専攻。
2012年秋に覚醒し、それまで積み上げてきたものを捨て、音楽を志す。
2015年に川延監督と出会い「35mm」(2016年)、本作の劇伴作曲を担当。
いまだに音感はない。ピアノもろくに弾けない。


川延幸紀(監督・脚本・編集)

1990年生まれ。東京の西の果てで育つ。
気がつけば都内のITベンチャーで不真面目に勤務する日々を過ごしていたが、2015年10月のある日、品川区の寂れたマンションの一角で、早川竜馬と共に「映画を撮る」のみを志した制作団体「Backlight Film Co.」を立ち上げる。
その後0から人を集め独学で自身1作目となる「35mm」(2016年3月/93分)を制作。
初監督作の余韻に浸る間もなく、続けて2作目となる本作(2017年3月/100分)を制作。
どうせいつかやめてしまう、やらない理由を探すこの世の中で、全ては映画を撮り続けるために。愛と奈落の日々は続いていく、らしい。 

http://backlightfilm.xyz