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「渋谷アベシン気分」編集者、漫画家、音楽家(息子たち)が語る“漫画家・安部慎一”

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中央線沿線四箇所合同で行われた「安部慎一展」渋谷アップリンクでの巡回展を記念し、“漫画家・安部慎一”を多方面から語るイベント「渋谷アベシン気分」を開催!

安部慎一専属編集者で劇画研究家の浅川満寛さんを総合司会にむかえ、編集者で作家の末井昭さん、特殊漫画家の根本敬さん、そして安部慎一の息子でバンドHINTOとして活動する音楽家の安部コウセイさん、安部光広さんが登壇。「編集者が語る」「漫画家が語る」「音楽家(息子たち)が語る」の三部構成で“漫画家・安部慎一”への理解を深めようという試みです。安部慎一インタビュー映像の上映も予定しています。

出演:浅川満寛(劇画史研究・安部慎一専属編集者)、末井昭(編集者・作家)、根本敬(特殊漫画家)、安部コウセイ(HINTO、堕落モーションFOLK2)、安部光広(HINTO)

安部慎一展「無頼の面影」「美代子阿佐ヶ谷気分」

2016年9月14日(水)~9月26日(月)UPLINK GALLERY
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末井昭
編集者、エッセイスト。工員、グラフィックデザイナー、ピンクサロンの看板描き、イラストレーターなどの仕事を経て、セルフ出版(現・白夜書房)設立に参加。『ウィークエンドスーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』などの雑誌を創刊。現在はフリーで執筆やバンド活動をしている。主な著書に『素敵なダイナマイトスキャンダル』『絶対毎日スエイ日記』『自殺』(第30回講談社ノンフィクション賞受賞)などがある。

根本敬
1958年東京生まれ。東洋大学文学部中国哲学科中退。『ガロ』1981年9月号「青春むせび泣き」にて漫画家デビュー。活動の場は多岐に渡り、かつての『平凡パンチ』から『月刊現代』、進研ゼミの学習誌からエロ本まで。自称・特殊漫画家。

安部コウセイ
1979年1月16日 生まれ 福岡県田川市出身
2010年結成のHINTOのボーカルギターを担当。2009年に解散したスパルタローカルズ時代から現在までほぼ全ての楽曲の作詞作曲を手掛ける。自身でグッズデザインや作品のアートワークなども行い、過去にはウィルコ・ジョンソンの来日ツアーグッズをデザインした。2013年10月には初の個展「周辺」を新代田COMMUNEにて開催。

安部光広
1981年3月4日 生まれ 福岡県田川市出身
HINTOのベースを担当。2009年のスパルタローカルズ解散後は音楽から離れていたが、2013年1月にHINTOへ加入し、復帰後に新代田FEVERで開催された、3ヶ月連続ワンマンライブは全公演ソールドアウトを記録した。


安部慎一(あべしんいち)

1950年、福岡生まれ。高校時代に永島慎二の「青春裁判」を読み、マンガ家を目指す。『ガロ』に執筆していたつげ義春や林静一の影響を受け、1970年「やさしい人」でデビュー。阿佐ヶ谷に上京し、後に妻となる恋人・美代子を描いた短編「美代子阿佐ヶ谷気分」が評判になる。
80年代に統合失調症を発症、混乱した状態でも作品は描き続け「僕はサラ金の星です!」「美代子田川気分」などを発表。
90年代に入り、根本敬が作った手製コピー本「僕はサラ金の星です!」が中野ブロードウェイのタコシェにて立ち読み用に公開される。雑誌Quick Japanの連載「消えたマンガ家」で大泉実成が取材し、再評価の機運が高まる。
2007年、フランスのCorneliusから傑作選「Un gentil garçon(やさしい人)」が翻訳出版され、2008年の第35回アングレーム国際漫画祭「遺産賞」にノミネート。2009年には、「美代子阿佐ヶ谷気分」が実写映画化、主題歌には息子たちのバンドSPARTA LOCALSの曲が採用された。
2016年8月、中央線沿線四箇所合同で安部慎一展開催。絶版、単行本未収録作品を収録した限定単行本、冊子三冊が刊行される。


安部慎一 短編集 「やさしい人」
安部慎一 短編集2 「キツネにばかされた女」
安部慎一 短編集1 「闇の公務員」

単行本未収録作品を収録した限定単行本
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アックス 第111号 特集:安部慎二

2016年6月30日発行
ISBN4-88379-424-9 C0979 Y925E

◎「中央線四箇所同時個展開催記念・特集「安部慎一」
松尾利彦(チロルチョコ株式会社 代表取締役社長)、鈴木翁二、南伸坊、林静一、末井昭、根本敬、みうらじゅん / マンガ再録作品「無頼の面影」
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