イベント EVENT

Being and Time exhibition(LIVE:duenn + H.TAKAHASHI + Hegira Moya + Nozomu Matsumoto)

詳細 DETAIL

福岡在住の音楽家duenn(ダエン)が主宰する音響レーベル「duennlabel」がコンピレーションカセット作品『Being and Time』を完成させた。マルティン・ハイデッガーの著書『存在と時間』から取られた名を冠する本作のリリースを記念して、作品のコンセプトを再現する一夜限りのライブイベントを開催。

出演:duenn
   H.TAKAHASHI
   Hegira Moya
   Nozomu Matsumoto


松本望睦
1990年生まれ。2012年、多摩美術大学卒業。2014年、キュレーションユニットEBM(T)設立。2015年、EBM(T)として「東京アートミーティングⅥ “TOKYO”見えない都市を見せる」のキュレーションを行う。また、2016年にはNile Koettingによる『Magnitude』(森美術館)や『Whistler』(山本現代)、ヴェネチア・ビエンナーレでのSANAAセクションにてサウンドデザインを担当。
ebm-t.org

Hegira Moya
東京都在住。棈木渉太によるソロプロジェクト。2014年にWood Frameより『Old Growth』をリリース。また、2015年には、自主レーベルであるIntake Towerより『Sway』をリリース。

H.TAKAHASHI
建築家。作曲家。
2014年自宅の改修作業の傍らI phone による作曲活動を開始。Soundcloudへの楽曲公開を機に海外から数本のテープをリリースする。2016年やけのはら等と共にアンビエントユニット”Unknown Me”を結成。個人の活動と並行しながら定期的にライブ活動を行っている。

duenn
福岡在住。アンビエントドローン主体のリリースを展開するカセットレーベル「duennlabel」主宰。これまでにMerzbow,Oval,IkueMoriなど国内外の先鋭的なアーティストのカセット作品をリリース。自身もコンポーザーとして「duenn」名義で簡易的なミニマムな機材でどこまで表現出来るかを追求。一貫して間と無で構成された抽象的なサウンドを表現。国内外のアーティストと多数コラボレーションを展開。最新作は『duenn/A message』(shrine.jp/kyoto)。
http://duenn.thebase.in/

“Being and Time”

 アラビア語での「周囲、囲む」だった”المحيطة”は、ルネサンス期に知恵の館によって”ambiens”、”ambio”というラテン語に訳され、20世紀にはErik SatieとBrian Enoを通して解釈を変え音楽=音響エネルギーとして作られました。

 そこで私たちが耳にする「アンビエント音楽」は”環境音響エネルギー”と翻訳可能で、私たちはその音響エネルギーを利用することで特定の環境「時間と存在」へとアクセス可能になるでしょう。(text by Nozomu Matsumoto)

 duennlabelの最新リリース作品「V.A.Being and Time」。タイトルはドイツのハイデッガーの著書「存在と時間」に由来。日常に当たり前に存在する音楽に対して、存在する事が本当に当たり前なのか。存在するとはどういう事なのかという事に挑んだ野心的な作品に仕上がりました。

 参加メンバーは東京都現代美術館で展覧会「東京アートミーティングⅥ “TOKYO”−見えない都市を見せる」で史上最年少のキュレーターに選出されたNozomu Matsumoto(EBM(T))。Constellation Tatsuなどのリリースで知られる国内アンビエント界の新星H.TAKAHASHI。東京在住のアンビエント作家HegiraMoya。そして私duenn。

 現実の空間を使ってどのような表現が出来るかを実験するべく、エキシビジョンという形で今回のイベントを開催する事になりました。
いつもと少し違う非日常な空気を感じて頂ければ幸いです。

duenn