今回の月刊平野は、デモ田中の登場です。デモ田中と言えば、井口昇の映画で、ほぼレギュラーのように出演していますし、最近だと「進撃の巨人」の巨人役で美味そうに人間食ってたりして、俳優として快進撃しておりますが、彼はそもそも作りてなんです。田中とは2000年代前半ぐらいから、AVの仕事も一緒にやってた戦友でもあります。短編なんかをコツコツ作り、この度「リリカルスクールの未知との遭遇」(5月28日シネマート新宿を皮切りに全国順次公開)でついに商業映画デビューを飾ります。
田中君の健闘を素直に喜ぼうじゃないですか!田中という男は本当にシャイで気が小さくて、真面目でいい奴なんです。だから逆に酒飲んで荒れないと何にも言えないグーなグッドフェローズなんです。そんな田中を味わって下さい。
平野勝之
デモ田中
『顔刑事』(2005年/10分)
情け無用の刑事まつりというオムニバス作品の一本。
http://www.cinematopics.com/dekamatsuri/
監督:デモ田中
【掟】
壱、主人公は刑事であること!
弐、完成尺は十分を一秒でも超えてはいけない!
参、本編中に最低でも五回ギャグを入れること!
この掟を守るとなんでもありというやつで、加藤鷹さんに麻薬潜入捜査員の刑事ドラマをやっていただきました。(デモ田中)
他、デモ田中アーカイブ作品の上映あり!
平野の勤務するAV制作会社、GASの新入社員、榎本靖が本作の主人公。榎本靖は平野の『アンチSEXフレンド募集ビデオ』に感銘を受け、両親に自分の仕事を告白することを決意。AV嬢を連れて実家に帰り、自分の部屋でカラミ撮影を敢行しようとする。悪い平野チーム、デモ田中、ペヤングマキ(現ペヤンヌマキ)らが大暗躍。果たして如何なる事になりますやら?
「今回、再びこれ上映します。なぜかと言うと、「青春100キロ」で大活躍した榎本靖が15年前、こんなトンでもない事やってたって言うのをみんなに知ってほしいのと、商業監督デビューした、デモ田中の良さが本作で大爆発してるからです。もう、今のタイミングでやるっきゃないでしょ?「青春100キロ」で知った人はぜひ見てほしいです。そして、これ見て「リリカルスクールの未知との遭遇」見れば、より楽しめるはずです。」(平野)
デモ田中(俳優、映像作家)
※「リリカルスクールの未知との遭遇」予告編上映あり