2010年UPLINK初演、2012年UPLINK再演、2014年バウスシアター、京都・立誠シネマ、そして、UPLINK三度目の今回は、圧倒的な音響にリマスターしたサウンドトラックの初公開。これは、視覚を超えた映画体験!
上演後のアフター・トークは、連続講座の特別編。
『眠り姫』(2007年/80分)
声:つぐみ、西島秀俊、山本浩司
原作:山本直樹
音楽:侘美秀俊
リマスタリング:種子田郷
監督:七里 圭
闇に響く音=頭の中で見えているもの=アニメーション?
視覚を超えた映画体験から説きおこす、めくるめく脳内イメージ・トーク。
美学、現代アートの気鋭の研究者とアニメーション批評の俊英を迎え、イメージとは何か、その表現のラジカルについて問い直します。
伊藤亜紗(美学・現代アート)
1979年生まれ。東京工業大学リベラルアーツセンター准教授。もともと生物学を目指していたが、大学三年次より文転。研究のかたわら、アート作品の制作にもたずさわる。近著に、「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(光文社新書)。他の著作に「ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖」(水声社)。参加作品に、小林耕平《タ・イ・ム・マ・シ・ン》などがある。
土居伸彰(アニメーション研究・評論)
1981年生まれ。アニメーションの配給等を行う株式会社ニューディアー代表。新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。短編・インディペンデント作品を中心に、アニメーションの研究・評論・上映活動・キュレーションなどを行う。2016年2月には、「アニメーション概念の拡張と逸脱」を掲げるフェスティバルGEORAMA2016を都内数会場にて開催予定。
七里圭(映画監督)
早大在学中から約10年の助監督を経て2004年『のんきな姉さん』で監督デビュー。主要作に『ホッテントットエプロン-スケッチ』(06)『眠り姫』(07)『マリッジリング』(07)『映画としての音楽』(14)。短編『DUBHOUSE』(12)が、2013年の25FPS国際映画祭でグランプリ。現在、映画辺境の旅で思案中。