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連続講座『映画以内、映画以後、映画辺境』第3期/第2回「映像アートと、アート系映画の違いって何?」

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■第3期第2回
「映像アートと、アート系映画の違いって何?」
生西康典(演出家)× 金子遊(批評家・映像作家)× 三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)× 七里圭(映画監督)


おかげさまで、連続講座も第三期。
今期はちょいと趣向を変えて、映像を扱う表現が映画だけではないことについて考えてみたいと思います。
例えば、美術館やギャラリーで展示上映される映像作品は、なぜアートなのか?
映画との垣根はあるのかどうなっているか?
美術家が映像を扱い始めた60~70年代に遡り、実験映画との微妙な棲み分けにも目配せしつつ、映画とアートの境界に踏み込みます。
さてさて。(七里)


【特別上映】

『ドキュメント・音から作る映画』(2015年/50分)
監督:七里圭

昨年から進行中のプロジェクト「音から作る映画」。謎のプロジェクトの全容を、監督自ら分りやすく紹介します(余計分かりにくくなるかも…)。貴重なライブの記録映像、メイキングやトークも満載!
見逃した方もこれを観れば完璧。『サロメの娘』アクースモニウム上映に至るまで二年分のパフォーマンスを網羅します。

※収録ライブ上映
『眠り姫』アクースモニウム上映(2014年2月@川崎市アートセンター)
ライブ版『映画としての音楽』(2014年4月@アップリンク・ファクトリー)
『To the light2.2』ライブ上映(2014年11月@多摩美術大学)
『サロメの娘』アクースモニウム上映(2015年3月@両国門天ホール)

【登壇者プロフィール】

生西康典(演出家)
映像作品や舞台、インスタレーションの演出など。インスタレーション作品『風には過去も未来もない』『夢よりも少し長い夢』(2015、東京都現代美術館『山口小夜子 未来を着る人』展)、『おかえりなさい、うた Dusty Voices , Sound of Stars』(2010、東京都写真美術館『第2回恵比寿映像祭 歌をさがして』)など。美学校・実作講座『演劇 似て非なるもの』講師。

三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)
近・現代美術。立教大学非常勤講師。主な企画(共同キュレーション含む)に「14の夕べ」(2012年)、「パウル・クレー展―おわらないアトリエ」(2011年)、「ヴィデオを待ちながら―映像、60年代から今日へ」(2009 年)など(いずれも東京国立近代美術館)。目下、1972年に京都で開催された伝説的展覧会の「再演」を試みる、「Re: play 1972/2015―『映像表現 ’72』展、再演」(2015年10月6日-12月13日、東京国立近代美術館)を準備中。

金子遊(批評家・映像作家)
専門領域は、実験映像とドキュメンタリー。著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社)、編著に『クリス・マルケル遊動と闘争のシネアスト』(森話社)、『フィルムメーカーズ個人映画のつくり方』『吉本隆明論集』(アーツアンドクラフツ)。劇場公開作に『ベオグラード1999』『ムネオイズム』。ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。

七里圭(映画監督)
早大在学中から約10年の助監督を経て2004年『のんきな姉さん』で監督デビュー。主要作に『ホッテントットエプロン-スケッチ』(06)『眠り姫』(07)『映画としての音楽』(14)。短編『DUBHOUSE』(12)が、2013年の25FPS国際映画祭でグランプリ。現在、映画辺境の旅で思案中。