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『バクシーシ山下の社会科見学』第十回「ウラは花色木綿」ゲスト:松沢呉一(コラムニスト、編集者)

詳細 DETAIL

『バクシーシ山下の〈反〉社会科見学』第五回「紅い花」
日時:2015/10/4(日) 16:00開場/16:15上映開始

AV界の鬼才、バクシーシ山下監督のレアドキュメントAV上映&トークイベント第十弾!!ゲストには、古今東西の性風俗文化を網羅するコラムニスト、松沢呉一が登場!!

これまで“過激”、“奇抜”、“ヌケない”AV作品としてサブカルチャー文脈で評価されてきたバクシーシ山下監督の特異な作品群は、映像に限らず様々なジャンルの表現者に少なからぬ影響を与えてきた。

本企画はバクシーシ山下作品を従来のサブカルチャー的文脈からではなく、その作品群に通底する“社会的”あるいは“人類学的”な側面にスポットを当てる。
冷めた眼で、眺めるように対象を見つめるバクシーシ山下の眼を通して、社会問題からマイノリティまで、私たちの身近にありながらも見ることのできない人々や世界を「社会科見学」する試み。
 
上映後のトークでは、多彩なゲストをお招きし、バクシーシ山下作品に残された、人々、時代の貌について、それぞれの観点から対話をおこなう。
 
記念すべき第十回となる今回は、ゲストに性風俗文化への膨大な知識を誇る、博覧強記のコラムニスト、編集者の松沢呉一を招き、旧知の仲でもあるバクシーシ山下と、古今東西、性風俗産業の「オモテ」も「ウラ」も語り尽くす。

【上映作品】


『潜入!裏風俗96時間』(2000年/V&R/劇場用編集版)
※18歳未満の方はご覧いただけません。

V&Rの男前監督、竹本シンゴ(現ROCKET代表)を調査員に起用して、九州、中国地方の裏風俗への潜入レポートを試みるリアル・ドキュメント作品。バクシーシ山下作品には珍しい、巧みなナレーション進行と、CGを駆使した再現VTRなどのアヴァンギャルドな構成で、危険で暗いイメージのある裏風俗の世界を、探訪記調のコミカルな演出で見せる。今はなき、当時の地方風俗の貌を映像に収めた貴重な記録であり、そのAVとは思えない特異な演出が高い評価を受けたディープ・コメディ作品。


【ゲスト】

松沢呉一(コラムニスト、編集者)
1958年生。早稲田大学法学部卒。コラムニスト、編集者、フリーライター、古本蒐集家。会社員として音楽や放送、宣伝関係の仕事に携わるなどしてから、何でもこなせるフリーライターへ。活躍ジャンルは幅広い。ここ最近は社会問題、政治、宗教などにまでテーマを広げて活躍中。性風俗関連の著作は特に膨大。『ぐろぐろ』(ちくま文庫)『風俗ゼミナール (女の子編)』(ポット出版)『クズが世界を豊かにする─YouTubeから見るインターネット論』(ポット出版)『エロ街道をゆく―横丁の性科学』(ちくま文庫)『えろえろ』(ポット出版)『松沢堂の冒険 鬼と蠅叩き』(翔泳社)『エロスの原風景 江戸時代~昭和50年代後半のエロ出版史』(ポット出版)等、著作多数。