イベント EVENT

『首相官邸の前で』イベント付き先行プレミア上映会

詳細 DETAIL

●8月5日(水)【上映】19:30~21:20【アフタートーク】21:30~22:20 
上映後、作家の高橋源一郎氏をトークゲストに迎えます。
  
●8月19日(水)【上映】15:10~17:00【監督Q&A】17:00~17:50 
上映後、本作監督の小熊英二氏を迎えQ&Aを行ないます。

→9月の通常上映の詳細・チケット情報はこちら


『単一民族神話の起源』『<民主>と<愛国>』『1968』などの著作で
数々の賞を受けた歴史社会学者の小熊英二、初の映像監督作品


 2012年夏、東京。約20万の人びとが、首相官邸前を埋めた。NYの「ウォール街占拠」の翌年、香港の「雨傘革命」の2年前のことだった。
 しかしこの運動は、その全貌が報道されることも、世界に知られることもなかった。
 人びとが集まったのは、福島第一原発事故後の、原発政策に抗議するためだった。事故前はまったく別々の立場にいた8人が、危機と変転を経て、やがて首相官邸前という一つの場につどう。彼らに唯一共通していた言葉は、「脱原発」と「民主主義の危機」だった──。
 はたして、民主主義の再建は可能なのか。現代日本に実在した、希望の瞬間の歴史を記録。

スタッフ総勢2名、企画決定30分
「映画を作ろうじゃないか。監督と出資は俺で、撮影と編集は君だ」。そこから製作は始まった。

無償提供された自主撮影映像を編集
ネット上で探し当てた自主撮影映像を、撮影者の賛同と協力にもとづき多数使用。現場映像だけが持つ生の迫力。

世代・国籍・出身・地位、全てがちがう8人の体験
原発事故の恐怖、運動の台頭、首相との会談までの経緯を、元首相を含む8人のインタビューで構成。

「私は、この出来事を記録したいと思った。この映画の主役は、映っている人びとすべてだ。その人びとは、性別も世代も、地位も国籍も、出身地も志向もばらばらだ。そうした人びとが、一つの場につどう姿は、稀有のことであると同時に、力強く、美しいと思った。歴史家である私がいまやるべきことは、これを記録し、後世に残すことだと思った。」
── 小熊英二


『首相官邸の前で』(2015年/日本/109分/日本語[英語字幕つき])
企画・製作・監督・英語字幕:小熊英二
撮影・編集:石崎俊一
音楽:ジンタらムータ
英語字幕校正:デーモン・ファリー
出演:菅直人 亀屋幸子 ヤシンタ・ヒン 吉田理佐 服部至道 ミサオ・レッドウルフ 木下茅 小田マサノリ ほか
配給:アップリンク
©2015 Eiji OGUMA