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『バクシーシ山下の社会科見学』第九回「Arbeit Macht Frei」ゲスト:会田誠(美術家)

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『バクシーシ山下の〈反〉社会科見学』第四回「バニシング・ポイント」
日時:2015/8/22(土) 16:00開場/16:15上映開始

AV界の鬼才、バクシーシ山下監督のレアドキュメントAV上映&トークイベント第九弾!!ゲストには、現代日本を代表する美術家・会田誠がまさかの登場!!バクシーシ山下との初対談が実現する!

これまで“過激”、“奇抜”、“ヌケない”AV作品としてサブカルチャー文脈で評価されてきたバクシーシ山下監督の特異な作品群は、映像に限らず様々なジャンルの表現者に少なからぬ影響を与えてきた。

本企画はバクシーシ山下作品を従来のサブカルチャー的文脈からではなく、その作品群に通底する“社会的”あるいは“人類学的”な側面にスポットを当てる。
冷めた眼で、眺めるように対象を見つめるバクシーシ山下の眼を通して、社会問題からマイノリティまで、私たちの身近にありながらも見ることのできない人々や世界を「社会科見学」する試み。
 
上映後のトークでは、多彩なゲストをお招きし、バクシーシ山下作品に残された、人々、時代の貌について、それぞれの観点から対話をおこなう。
 
第九回となる今回は、ゲストに現代美術家・会田誠を招き、性的描写を含む、その過激な表現によってアート界を超えて物議を醸す会田氏が、同じフェミニスト団体から作品表現を糾弾されたという経験を持つバクシーシ山下監督と、エロとアート、表現とタブーについてトークを繰り広げる。

【上映作品】


『ボディコン労働者階級』(92年/V&R/劇場用編集版)
労務者の街、山谷(ヤマ)にやって来たボディコン姿のAVギャル・石原ゆり。彼女の目的は、この関東最大(当時)のドヤ街に住む人々の生きる世界を、自らの身体(セックス)を通してレポートすることだった。
そこから見えてくるのは、テレビ報道では決して見ることのできない、身も蓋もない貧困、無気力、暴力、そして虐げられた人々のなかにある更なる差別の姿だった。
山谷にAVギャルを投入することで抉りだされる、山谷の生々しい現実!!

※18歳未満の方はご覧いただけません。


【ゲスト】


会田誠(美術家)
1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。
絵画、写真、映像、立体、パフォーマンス、インスタレーション、小説、漫画、エッセイなど表現領域は国内外多岐にわたる。
近年の主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館、東京、2012-13年)、「考えない人」(ブルターニュ公爵城、ナント、フランス、14年)など。
この夏は東京都現代美術館で開催される「ここはだれの場所?」展に「会田家」で参加(7/18~10/12)。秋には新潟県立近代美術館で個展「ま、Still Aliveってこーゆーこと」を開催(9/12~11/3)。