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月刊 平野勝之(第十九回)「媚びない女、やさしい女」ゲスト:内田 慈(女優/ブス会*『女のみち2012』AV女優・小森カスミ役)

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今回の上映作品に登場する女優さんは、性格的にはまったく逆のタイプの女性です。片方は自由奔放、基本的に人に媚びず「嫌なものは嫌」と悪態をつき、非常にアッパレな姿をさらしてます。片方は人にやさしくするのが好きで、他者の気持ちになって考える事ができる女性。普通に考えたらやさしい方が良いですよね?しかし本当にそうか?僕はいろいろ見ていて単純にいいの悪いの、って言えない気がするんですよね。特に女性は生まれながらに二面性、三面性を持っているものなので、結論は出ないんだけど、今回の2本はそんな事を考えるには絶好の面白い作品です。2本は女優は別だけど、素人男優は同じ人物が登場するので比べるとなおさら面白いです。両作品とも、現在、演劇ユニット ブス会*の代表、若き頃のペヤンヌマキがスタッフで撮影してます。またゲストは、最近もブス会*でAV女優の役で出演した女優の内田慈さんを迎え、女の道やら、女優の心境やら、本音って何よ?とか、いろんな話をしたいなって思ってます。

平野勝之


■上映作品

『桜井風花としてみませんか?』劇場版(2002年/80分/V&R PLANNING) ※18歳未満の方はご覧いただけません

【解説】「~してみませんか?」という当時、V&Rの人気シリーズ。毎回、有名な単体AV女優と、応募してきた素人がセックスする、という、AVファンにとっては夢のようなシリーズの桜井風花編。前半は桜井好みの素人を本人が選び撮影に挑むが、問題は後半。敗者復活戦でスタッフと協議して選ばれた素人は、もう人生最後のセックスになるであろう70歳のおじいさんと、童貞君だった…。

「よく、女優をいじめて嫌な部分を引き出そうとしてるんだろ?」って言われるんだけど、そんな事はない(笑)今見ると桜井風花って面白いなって。パッと見、本作は確かに桜井が悪態ついてたり、嫌な奴に見えるのかもしれないけど、でもこれをプロみたいに彼女が立派にこなしてたらどうか?って事も考えちゃうんですよ。逆に嫌なヤツに見えるかもしれない。この中での桜井の態度の方が、素直で魅力的だ、という逆説も成り立つわけです。」(平野)


『癒したい女たち』劇場版(2002/約60分予定/KUKI) ※18歳未満の方はご覧いただけません

【解説】「桜井風花と~」の完全な続編的内容。「桜井~」の撮影時、不完全燃焼だった、モテなくて冴えない日常を送っている孤独な男たちに一時的でも幸せを与えようと企画されたもの。3人の男が登場し、癒すのが好きな女性3名が相手をする。70歳のおじいちゃんが再度登場するが、最後は18歳のひなこ嬢との恋愛物語にまで発展する感動作。

「これね、実は作品そのものの存在を完全に忘れてたんですよ(笑)知人に指摘されて、どんなのだったかな?って見たらビックリ仰天。こんな感動作をオレ撮ってたんだ?って(笑)めでたく発掘されて即上映となりました。ラスト近辺、おじいちゃんと少女の物語が、ひたすら泣けます。なんでこういうのを忘れるかねぇ?オレは…(笑)ホント、スミマセン。見た方がいいよ、これは」(平野)


■ゲスト

内田 慈(女優/ブス会*『女のみち2012』AV女優・小森カスミ役)