アメリカの作曲家/ギタリスト/作家/挑発者、ジョン・フェイヒー(1939〜2001)を追ったドキュメンタリー映画『ブラインド・ジョー・デスを探して – ジョン・フェイヒーの物語』。フェイヒー自身の貴重なライブ映像とインタビューで構成された本作、全5回のアンコール上映が決定!この短期集中上映にあわせて来日するジェイムス・カリンガム監督のトーク付き上映や、ギタリストのライブ付き上映など各回豪華内容でお届けします。
*原題「In Search of Blind Joe Death – The Saga of John Fahey」
監督:ジェイムス・カリンガム
出演:ピート・タウンゼント(The Who)、ジョーイ・バーンズ(Calexico)、クリス・ファンク(The Decemberists)、バリー・ハンセン(Dr. Demeto/ラジオパーソナリティ)ほか
photo by Hiromi Shinada
ハワイで生を受け、2歳の時に日本へと移住。そして高校卒業までを日本で過ごし、大学進学のため渡米。渡米後はエクスタティック・サンシャイン、ポニーテイルでの活動を経て、ソロとしてスリル・ジョッキーと契約し、これまで3枚のアルバムをリリース。多数のエフェクターを駆使し、ミニマルでカラフルなレイヤーを描き出していく万華鏡のごときギター・パフォーマンスは注目を集めている。近年は嶺川貴子とのデュオでも活動している。
ジョン・フェイヒーの音楽を巡る旅はワシントンDCから始まった。その旅路は1920年代から30年代の音楽家や記録音源を求めて、ミシシッピデルタへと続き、後の人生の大半をロサンゼルス、セイラム、そしてオレゴンで過ごすに至る。フェイヒーが創設したレコード会社は、インディペンデント・ミュージック・プロダクションの礎として今に引き継がれている。そしてまた、デルタ・ブルーズやアパラチアン・ブルーグラス、ニューオーリンズ・ジャズ、そして「ゴシック・インダストリアル・アンビエンス」と呼ばれる古典アメリカ音楽に関して、国際的理解のための基盤づくりに多大な貢献を果たしたのもフェイヒーその人なのである。
教育者、ドキュメンタリー映画作家、ライター、放送作家。トロントのセネカ·カレッジでジャーナリズムに関する教鞭を取りながら、カナダ放送協会(CBC)のエグゼクティブプロデューサーを務めている。社会正義、政治、歴史、ポップカルチャーなどをテーマにしたドキュメンタリーの数々は世界各国で上映されており、カナダ国内の新聞、雑誌などでも多く取り上げられている。最新作『ブラインド・ジョー・デスを探して – ジョン・フェイヒーの物語』は15カ国で上映されたほか、英BBCやカナダ、アメリカのTVネットワークでも放送されている。