17時30分の回、追加公演決定!
1日2回公演になりました(【1回目】17時30分の回【2回目】19時30分の回)
本公演を第一回目とし、東京と京都を拠点にシリーズ化していきます!
京都での予定:藤田織物株式会社さんの帯を図形楽譜として読み解き、帯のための演奏と、京都市北区(紫野)にある古民家ギャラリー「遊狐草舎」にて、織機を設置し音を美しく奏でる音のための織りイベント(体験会も)を予定しています。そのほか、まだまだ幅広く考案中!
伝統産業でありながら日本において他の多くの分野に先駆けてコンピュータを導入して成功した西陣織と、長い伝統を持つピアノの歴史的背景を重ね合わせることで、古くから継承された文化と新しい感覚、そして色と形の世界と音の世界が結びついた新たな表現が期待されます。
――早稲田大学文学学術院教授 草原真知子
とある土地では織機の音に対して強い美意識が込められた文化があります。
その土地とは少数民族タイ族の暮らすところで、今回、そこで伝承されていた民族芸術を紹介するとともに織物の映像作品を上映いたします。タイ族は生活のなかで響く音に深く耳を傾ける文化をはぐくんできました。人の人生はすべて音に現れる、と確信するかのように(結婚相手を探す時、自分を紹介する時など)「音」を頼りに生きる道を決めてきたと思えるほどです。現代の視点で織物が関連する創作や表現を見出す際に、視覚的な方向への発展はよくありますが、織機を通じて音に発展してゆくことは極めて稀に思われるなか(日本からは遠く離れた異国の地ではありますが)、音をテーマに取り上げるに際してタイ族の文化は欠かせないでしょう。
公演の前半では、関西を拠点に文化人類学を研究されている伊藤悟さんによるタイ族についてのお話と貴重な映像上映に加え、西陣織の帯を製織する紫紘株式会社の野中淳史さんを交えて西陣織について少しお話をいただきながら、ピアノと織機の音が重なり合う可能性をお話しし、後半では伊藤悟さんによるひょうたん笛のソロ生演奏と、寒川のピアノとの共演を行います。
by 寒川晶子
神奈川県民ホール主催の< 沈黙から 塩田千春展&アート・コンプレックス>にて公共デビュー(2007年)。その後は同シリーズや美術館などで現代美術作品とのコラボレーションやプラネタリウム会場を舞台にした演奏会などを行っている。
近年では独自の視点でプログラムを選曲した「~になるとき」演奏会シリーズや2010年より始めたピアノの音を「C」音のみに特殊調律した公演を展開している。
現在、日本・フィンランド新音楽協会会員。
2012年より女子美術大学アートプロデュース表現領域非常勤講師。
オフィシャルページ
webマガジンへのコラム掲載
「girls Artalk 〜アートに恋するワタシのメディア〜」
「フロム・ナウ」
主催:寒川晶子 協力:野中淳史(紫紘株式会社)後援:藤田織物株式会社