日本のHIPHOPは1983年の映画『ワイルド・スタイル』(最初の)公開を皮切りに文化的にも商業的にも大きく飛躍していきました。当時の東京公開時には総勢20名以上のアーティストが来日し様々な場所でパフォーマンスを披露、日本のHIPHOPシーン形成に大きな影響を与えたといわれています。
まさにHIPHOP史に残る事件ともいわれる映画『ワイルド・スタイル』日本公開。あの年、東京でいったい何が起きていたのか?ゲストに『ワイルド・スタイル』の日本における最初の配給をプロデュース(配給は大映インターナショナル)した葛井克亮さん、ヒップホップ、80年代サブカルチャー双方のガイド役として荏開津 広さん、ばるぼらさんを迎え、あの年、東京でいったい何が起きていたか、何が事件だったのかを考察・検証していきます。
1982年、ニューヨーク、サウス・ブロンクス。すべてはここから始まった。
DJ/ラップ/ブレイクダンス/グラフィティ・アート
ヒップホップが始まる瞬間を切り取った、今こそ観るべきマスターピース!
1983年に公開され、Nas,Public Enemy,Beastie Boysなどなど、影響を受けたと公言するアーティストは数知れず。DJ/ラップ/ブレイクダンス/グラフィティ・アートからなる「HIPHOP カルチャー」を全世界に広めるきっかけとなった伝説の映画『ワイルド・スタイル』。1982年のニューヨーク、サウス・ブロンクスを舞台に、アンダーグラウンドの世界で自由に描くことと、仕事として華やかな表舞台で描くことの選択に思い悩むグラフィティ・ライターを描く。実際のグラフィティ・ライターやダンサー、DJ、ラッパーなどのアーティストが多数出演し、ヒップホップというムーブメントが生まれる瞬間を鮮明に伝えた金字塔的作品!
<STORY>
1982 年、ニューヨーク、サウス・ブロンクス。グラフィティライターのレイモンドは、深夜に地下鉄のガレージへ
忍び込み、スプレーで地下鉄にグラフィティを描いていた。レイモンドのグラフィティはその奇抜なデザインで評
判を呼んだが、違法行為のため正体を明かせずにいた。もちろん、恋人のローズにも秘密だ。ある日、彼は先輩の
フェイドから新聞記者ヴァージニアを紹介される。これまでに何人ものアーティストを表舞台に送り出してきたバ
ージニアから仕事の依頼が舞い込むが、仕事として描くことと自由に描くことの選択に思い悩む…。
監督・製作・脚本:チャーリー・エーハン/音楽:ファブ・ファイブ・フレディ(フレッド・ブラズウェイト)、クリス・スタイン/撮影:クライブ・デヴィッドソン キャスト:リー・ジョージ・キュノネス/ファブ・ファイブ・フレディ(フレッド・ブラズウェイト)/サンドラ・ピンク・ファーバラ/パティ・アスター/グランドマスター・フラッシュ/ビジー・ビー/コールド・クラッシュ・ブラザーズ/ラメルジー/ロック・ステディ・クルー、ほか
(1982 年/アメリカ/82 分/スタンダード/DCP)
提供:パルコ 配給:アップリンク/パルコ 宣伝:ビーズインターナショナル 字幕監修:K DUB SHINE