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花開くコリア・アニメーション2015

詳細 DETAIL

今年も満開のコリア・アニメーション★


韓国の今をユニークに語る短編23作と、長編の話題作『ウリビョル1号とまだら牛』本州初上映!
今年で開催8回目を迎える、花開くコリア・アニメーション2015。

今回も、韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」の最新上映作品から、「円の世界」「三角のバランス」「四角いフレーム」の3つのテーマで、短編23本を抜粋してご紹介します。今回上映作『デフラグ』がインディ・アニフェスト2014 大賞を受賞したファンボ・セビョル監督と、心理学者・アニメーション研究者の横田正夫氏を迎えてのゲストトークも開催します。

■上映スケジュール

■5/9(土)
15:10  短編Aプロ” 円の世界” (86分 / 8作品)
16:55  長編『ウリビョル1号とまだら牛』
18:35  短編Bプロ” 三角のバランス” (86分 / 7作品+上映終了後ゲストトーク)
20:50  短編Cプロ” 四角いフレーム” (84分 / 8作品)


■5/10(日)
15:10  長編『ウリビョル1号とまだら牛』(82分)
16:55  短編Aプロ” 円の世界” (86分 / 8作品)
18:45  短編Cプロ” 四角いフレーム” (84分 / 8作品)
20:30  短編Bプロ” 三角のバランス” (86分 / 7作品)
●短編Aプロ(86分/8作品)

円の世界:円は、丸く丸く続く。世界と世界、人と人が繋がり、紡がれる物語。
35名の作家がつなぐリレー・アニメーション『Peace Dream』、躍動する肉体のエネルギー『シルム』、”レコジャケ”時代のオマージュ『Dis COVERS』、食欲をめぐる生命の神経戦『GUNTHER』、人間の暴力と業『The ONE』、ちょっとおかしな”2人”のラブストーリー『まね』、愉快な仲間たちの世界『ウィンク・ラビット』、人間の心を覗いた猿の運命『悪心(アクシム)』…。異なる要素の遭遇から、新たな視界が広がっていく。

『Peace Dream』韓国作家+日本アニメーション協会員+トーチカ (9:20/2014)
『シルム』クァク・ギヒョク(9:45/2014)
『Dis COVERS』キム・ボソン(3:47/2014)
『GUNTHER』エリック・オー(6:34/2014)
『The ONE』カン・テヨプ(7:00/2014)
『まね』キム・ボヨン(3:20/2013)
『ウィンク・ラビット』ホン・ハクスン(16:22/2014)
『悪心(アクシム)』イ・ソンガン(29:00/2014)

●短編Bプロ(86分/7作品)

三角のバランス:三つの角が成すバランスは、今にも崩れそうで不安定だ。描き出すのは、不安定な調和か、あるいは不安なのか…。
すれ違う父と娘の思い『発酵させたスイカ』、逃れられない記憶の痛み『不眠症』、自堕落な日常の懺悔録『日々の罪悪』、心の奥に隠された深い喪失『今日の夢』、異形たちの世界から問う美の意味『Beautiful』、人間の残酷さを真正面から描く『かたつむり』、削除された”不都合な瞬間”の断片『デフラグ』。理想と現実、過去と現在、表面と内面…。誰もがギリギリのバランスで、自らを支えている。

『発酵させたスイカ』ヨ・イェビン(8:11/2014)
『不眠症』ソン・ジュンス(13:20/2014)
『日々の罪悪』キム・イェオン(7:38/2014)
『今日の夢』ハン・ジヘ(12:00/2013)
『Beautiful』 ウ・ジン(7:40/2014)
『かたつむり』ジン・ソンミン(22:12/2013)
『デフラグ』ファンボ・セビョル(14:02/2014)

●短編Cプロ(84分/8作品)

四角のフレーム:四角い卓球台。四角い窓から見る世界。抜け出そうと試みる。だが結局は、回っているだけ。四角く囲われた世界の中で。
青春の終わりを知る時『ヒーローはいない』、不意に訪れる”究極”の葛藤『亀裂』、孤独な空間への侵入者『Edward』、不条理な空間でもがく魂『口(くち)』、几帳面すぎる男の不運『Checking Man』、窓外に広がる絶望『理解不能な悲しみ』、2次元から飛び出したイメージの冒険『Follow Me』、時空のはざまで自らの存在を問う『椅子の上の男』。私たちを囲むさまざまな”フレーム”の物語。

『ヒーローはいない』イ・ホンス(20:22/2014)
『亀裂』アン・ヨンヘ(7:15/2014)
『Edward』ビョン・スヨン(8:54/2014)
『口(くち)』チェ・ボンス(5:40/2014)
『Checking Man』
『イ・ウジン、チャン・ジウン、チェ・ジョンワン』(6:35/2014)
『理解不能な悲しみ』リュ・ムソン(14:35/2014)
『Follow Me』クォン・ジミン(10:00/2014)
『椅子の上の男』チョン・ダヒ(6:55/2014)

●長編『ウリビョル1号とまだら牛』(82分)(チャン・ヒョンユン/1:21:02/2013)

宇宙に打ち上げられた人工衛星「ウリビョル1号」ことイルホは、長い間地球を観察しているうちに、人間の心に興味を持つようになっていた。イルホはミュージシャンを夢見る大学生、キョンの歌に惹かれ、彼を探しに地上へと落下。だが地上では、キョンは魔術の力によってまだら牛に変えられ、動物になった人間を狩るオー社長に狙われていた。イルホはキョンを危機から救ううちに人間の心を理解し、2人は徐々に接近していく。彼らの恋の行方は? そしてキョンは、再び人間に戻ることができるのか?『ウルフ・ダディ』『わたしのコーヒー・サムライ ~自販機的な彼氏~』などの作品で、日本でも知られるチャン・ヒョンユン監督が、初めて手がけた長編ファンタジー。2014年2月に韓国内ロードショー。その後も新千歳空港国際アニメーション映画祭など、各地で上映されている。

トークショー開催!


日時:5/9(土)18:35の回 Bプロ上映終了後

「ファンボ・セビョルの作品世界〜心理から映像への過程を追って」
独特なアートワークと心理描写で、観る者に強い印象を与えるファンボ・セビョル監督のアニメーション。その豊かなイメージの源泉はどこにあるのか、また発想をどのように映像表現として完成させて行くのかなど、過去作の映像等を交えながら、監督にたっぷりお話しいただきます。

ゲスト:ファンボ・セビョル監督
パネリスト:横田正夫(医学博士、博士[心理学])

*日本語通訳あり

< ゲスト紹介>
ファンボ・セビョル

建國大学映像アニメーション学科一期生。卒業制作の『Rubout』はインディ・アニフェスト2008でKIAFA特別賞を受賞、前作『VIEWPOINT』は2011年の同映画祭で観客賞を受賞、『デフラグ』は広島国際アニメーションフェスティバルでコンペインし、インディ・アニフェスト2014では大賞を受賞した。韓国国内外の様々な映画祭で作品が上映され、独特なアートワークと心理描写は、観た者に深い印象を与えている。

横田正夫(医学博士、博士[心理学])
日本大学教授(映像心理学・臨床心理学)。日本アニメーション学会元会長。アニメーションについての心理学的研究を行う。アニメーション関連の著書に「日韓アニメーションの心理分析」臨川書店(2009)などがある。

■交流会のご案内

5/9(土)21:00~トーク終了後、交流会を開きます。劇場併設のカフェ・レストランTABELAにて、みんなで集まって楽しいひとときを!
参加費:飲み物代

主催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)、UPLINK
後援:大韓民国文化体育観光部、駐日韓国大使館 韓国文化院、日本アニメーション学会、日本アニメーション協会
協力:ANIMATION TAPES、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)、新千歳空港国際アニメーション