渋谷アップリンクで続けている「コラボ・モンスターズ!!」の上映+トークというイベントも、気づけば3年目に入ろうとしている。西山洋市・高橋洋・古澤健という、それぞれに違った映画観を持った監督が、各々の考える「娯楽映画」を巡ってさまざまなゲストと語り合ったことで見えてきたものはなにか? あるいはなにも見つけられなかったのか? 三本の新作を巡って、改めて「娯楽映画」について語り合ってみたい。
【上映】18:00
『どきどきメモリアル』(2014/27分/HDV)
監督:古澤健
脚本:五十嵐皓子ほか
出演:佐々木亮、竹之下桃、長谷川佳代、藤井治香、酒井進吾、裕木つゆ、田村幸大、吉岡紗良
人生の選択と時空を巡るナンセンスなタイムスリップSF。選択されなかった人生は並行宇宙に無数に存在する?
『振袖俠女』(2014/58分/HDV)
監督:西山朱子
脚本:西山洋市
出演:柿沼由起子、類家アキヒコ、坂野アンナ、岡田雄介、とちかねたくま
ぬいが森で出会った娘せつは、父母の仇を追う旅の途中で亡くなり、兄の手で古木の下に埋葬された死者だった。そして、ぬいの弟省太郎とせつの間に起こったこと・・省太郎の話がぬいを驚愕させる。キン・フー『俠女』の原作も含む中国怪異物語集「聊斎志異」中の三篇をミックスして和風にアレンジ。
『映画の生体解剖 ビヨンド』(2014/37分/Blu-ray)
構成:高橋洋
編集:中瀬慧
企画:小野寺生哉
協力:稲生平太郎、塩田明彦
「こいつら日本人じゃありませんよ。私にはよく判ります」。対談本『映画の生体解剖』の映像版を依頼された高橋洋が、書物の絵解きではなく、次なる議論に向けて作り上げたフッテージ・コラージュ。第一部は稲生平太郎の「白人映画」なる概念から触発された「映画における人種」、第二部は塩田明彦との議論から見えてきた「映画の垂直軸と犯罪」の関係について。昨年のカナザワ映画祭で一回こっきりの上映のはずだったが、何故か東京でもやります。でもたぶんこれが最後。
『映画の生体解剖』HPはこちら↓
http://isidora.sakura.ne.jp/vivi/top.html
『映画の生体解剖×映画術:何かがそこに降りてくる』[Kindle版]はこちら
【トークライブ】20:15
西山洋市×高橋洋×古澤健「コラボ・モンスターズ!!」はどこへ向かうのか?