*原題「In Search of Blind Joe Death – The Saga of John Fahey」
監督:ジェイムス・カリンガム
出演:ピート・タウンゼント(The Who)、ジョーイ・バーンズ(Calexico)、クリス・ファンク(The Decemberists)、バリー・ハンセン(Dr. Demeto/ラジオパーソナリティ)ほか
ギターという楽器の持つ特質に、自身の欲求をミニマルかつストレートな形で加えていくことによる、原始的で即物的な意味合いを含んだ演奏を得意とする。無調でブルージーなアコースティックギターを中心に、ヘヴィーでサイケデリックなエレクトリックギター、ターンテーブルや具体物を利用した理不尽で不可解なミュージックコンクレート/エレクトロアコースティック音響など、ミクロからマクロに至る音量を、繊細に、ときには大胆にコントロールし、身体の電子化を試みる。
エレクトリック&アコースティック・ギターの他、ウクレレ、マンドリン、バンジョー、ブズーキ、スティール・ギター、等も演奏。
フォークロアから時代性、そして超時代性、様々な形態と創造性を駆使したスタイルで躍動感に満ちた音楽性を披露し評価を得る。
現在、主宰のユニットである田村玄一(steel-g)、原さとし(bjo)、千ヶ崎学(b)とのロンサム・ストリングス以外に中尾勘二(sax,kla)、関島岳郎(tuba)、久下惠生(drums)とのストラーダ、KIRINJIの堀込高樹(vo,g)主宰のグラノーラ・ボーイズにもメンバーとして参加の他、小松亮太、カルメン・マキ、シカラムータ等でも活躍している。又、サポートミュージシャンとして、幅広くレコーディングやライヴ、コンサートに参加。その他、プロデュース、アレンジ、映画音楽、CM音楽等と活動は多岐に渡る。
この数年のプロデュース、アレンジ作品は、鈴木常吉『望郷』、ロンサム・ストリングス&中村まり『Folklore Session』『Afterthoughts』、ロンサム・ストリングス『Anthology of This String Band』、野戦の月楽団『怒りの涙 2007~2009』、桜井芳樹 西脇一弘『far home』、小松亮太『タンゴローグ』、トリンダージ『記憶と風景』、映画『BOYS ON THE RUN』サウンドトラック、スーマー『MINSTREL』等。
ジョン・フェイヒーの音楽を巡る旅はワシントンDCから始まった。その旅路は1920年代から30年代の音楽家や記録音源を求めて、ミシシッピデルタへと続き、後の人生の大半をロサンゼルス、セイラム、そしてオレゴンで過ごすに至る。フェイヒーが創設したレコード会社は、インディペンデント・ミュージック・プロダクションの礎として今に引き継がれている。そしてまた、デルタ・ブルーズやアパラチアン・ブルーグラス、ニューオーリンズ・ジャズ、そして「ゴシック・インダストリアル・アンビエンス」と呼ばれる古典アメリカ音楽に関して、国際的理解のための基盤づくりに多大な貢献を果たしたのもフェイヒーその人なのである。
教育者、ドキュメンタリー映画作家、ライター、放送作家。トロントのセネカ·カレッジでジャーナリズムに関する教鞭を取りながら、カナダ放送協会(CBC)のエグゼクティブプロデューサーを務めている。社会正義、政治、歴史、ポップカルチャーなどをテーマにしたドキュメンタリーの数々は世界各国で上映されており、カナダ国内の新聞、雑誌などでも多く取り上げられている。最新作『ブラインド・ジョー・デスを探して – ジョン・フェイヒーの物語』は15カ国で上映されたほか、英BBCやカナダ、アメリカのTVネットワークでも放送されている。