■13:30『渚のふたり』(バリアフリー版)(記録映画/87分/2011年/韓国)
©2010 CreativEAST
監督:イ・スンジョン
アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭最優秀長編賞
ソウル郊外に住む1組の夫婦。夫は詩を作ることが好きな青年だが、触覚のみで世界とつながっている。彼が結婚したのが、脊椎障害ゆえに小柄な体の姉さん女房。観客を時にハラハラと心配させながら、時に笑わせながら、彼らの日常生活を見せてくれる。障害を持つ仲間たちとの語らいも共感を広げる…。目も見えず耳も聞こえない(盲ろう)の夫と、妻が多彩な方法でコミュニケーションをとりつつ仲睦まじく暮らす姿を2年間追った感動作!
「自閉症」と診断されたが元気一杯に育つ息子!そして、小学校への入学を迎える時期、これから息子がどうなるのか?演劇活動を通じて失語症の人々のヒューマンな苦闘と再生を描く記録映画「言葉のきずな」(2013年)を作りながら同時進行させた貴重な家族のアルバム。
テレビの世界で生命や食品をテーマにしたドキュメンタリー番組を作り続けている田村監督の夫婦に生まれた次男が幼ない時の健診で「自閉症」と診断されました。とまどう父親は、映像作家の眼で、息子の日々をカメラで記録することを決断!TV制作の仕事や自ら手がける初めての記録映画を進行させながら、家族にカメラを向け、その成果がNHKの番組となった。今も続く撮影の裏側と、その思いを語ります!
監督:川畑友生
脳の異常で意思通りに動けない神経難病ジストニア――症状は多種多彩で、まぶた・手・首などの局所性、遺伝子異常や薬剤副作用による全身性などがあり、その原因もよく分かっていない。患者は日常生活や仕事に困難をきたすが、対処療法しかなく、難病(国の特定疾患)にも指定されず苦しい状況に置かれている。そんな折、「脳深部刺激(DBS)」という新たな治療が登場し、患者会の佐藤治子副理事長がこの手術を受けることになり、その現場にもカメラが入ることに…!!
©シネフォリオ
監督・脚本:奥村盛人
出演:那波隆史、松澤匠、富田理生
2012SKIPシティ国際Dシネマ映画祭長編部門正式上映作品・TAMA NEW WAVE最優秀男優賞
■13:30<招待作品>『アマルバットの一日』(字幕付)(記録映画/20分/2000年/モンゴル)
監督:ゾルジャルガル・バトビレグ
アマルバットは3歳の時に予防注射の副作用で足が不自由に…。それから18年が経ち、母親や隣人の助けを得ながら生活していた。自分の出来ることは全て自分でやろうとし、物つくりの才能もあった。彫刻を作ったり、作曲したり、三輪車の車椅子まで自分で開発し、組み立てることが出来る。今、彼の最大の夢は、大学に入学すること――監督が市場で出会い“田舎にいる若者が、見たこともない車椅子をどうやって作ったのだろう”と興味を抱き、その故郷を訪ね、日々の暮らしを追った。
監督:黄嘉俊
2013金馬賞・最優秀主題歌賞&台北電影奨観客賞&2013北京行者影像節・最優秀公益フィルム賞
NHK全国大学放送コンテスト第1位
障害者問題の映画に関して日本一詳しい解説者が、昨年に続き札幌より駆けつけ、縦横無尽に語ります!
【ゲストプロフィール】1951年札幌生まれ。1974年北海道教育大学卒業後,地元の小中学校で35年にわたり障害児教育に取り組む。2009年より札幌学院大学人文学部人間科学科准教授として,主に特別支援教育関連の科目を担当し,教員養成にあたる。著書は『時代の風を感じますか-当世障害者事情-』(全障研出版部)他。月刊『総合リハビリテーション』(医学書院)連載の「映画に見るリハビリテーション」が話題。『映画で学ぶ特別支援教育』(全障研出版部)も大好評。『キーワードブック障害児教育』(クリエイツかもがわ)の新版も刊行!
監督・脚本:アンドレス・エーマン
脚本:ヨナタン・シューペルイ
出演:ピル・スカルスカルド、マッティン・ヴァルストレム、セシリア・フォッシュ
アスペルガー症候群の青年シモンは、物理とSFが大好きだが、自分だけのルールで生きているので、周囲と衝突の連続の日々。気に入らないことがあると自分だけの“ロケット”にこもってしまう…。そんな彼を理解し支えてくれるのは兄のサムだけ。でも、シモンのせいでサムは恋人に振られてしまう!兄に「完璧な恋人」さえいれば良いと、ぴったりな相手を探し始めたプロセスで巻き起こる事件の連続!!発達障害を持つ青年の悩みと夢を、ユニークな映像でユーモラスに描くハートフル・ラブ・コメディ――これを生み出した監督は、25歳で見事な長編デビューをかざり、2011年のアカデミー外国語映画賞のスウェーデン代表に選出される。主役を演じているのは、俳優として活躍する父親や兄に続き、十歳で演技の世界に入った若手スターである。物語の展開の面白さと共に、スウェーデンのポップ・ミュージックが響き、北欧デザインのインテリアやカラフルなファッションが話題となって、ヒット作となった。
■13:30<招待作品2本立て>
『眞愛生命』(字幕付)(記録映画/27分/2012年/台湾)
監督:王藝逢
2013台湾障害者映画祭参加作品
28歳で筋萎縮症の汪雪真(ワン シュエ ジェン)は電動車椅子で生活を送る身である。「高雄空中大学」映画製作コースを専攻し、この作品の監督の王藝逢(ワン イー フェン)と出会う。この出会いがきっかけでクラスメートとチームを組み、筋萎縮症の友人の生活を撮り始める。だが、その友人がこの世を去るのをみてから、ワンは生命(いのち)の無常(はかなさ)を感じとり、自らの生命の物語を記録することを望み、活動を始める。
『築巣人 A Rolling Stone』(字幕付)(記録映画/54分/2013年/台湾)
監督:沈可尚
2013台北電影奨グランプリ ドキュメンタリー賞・編集賞&香港華語ドキュメンタリー映画祭短編大賞
自閉症の三十歳の息子とのコミュニケーションに苦労する父親…。必死になろうとも、理解できないことの連続である。時には友人となれても、別の瞬間には怒りをぶつけられる!この苦悩はギリシャ神話に出てくるシーシュポスと岩の物語のように、葛藤の繰り返しの生活だが、少しずつ息子の作り出す独特の世界観が見えてくる。そこから親子二人の巣が築かれていくのだろうか?息子と父親の日々、そして周囲の反応をカメラが追うーー。2013年の公開時に共感の拍手に包まれた!
監督・脚本:ジュリオ・マンフレドニア
原案・脚本:ファビオ・ボニファッチ
出演:クラウディオ・ビジオ、アニータ・カブリオーリ、アンドレア・ボスカ
2009年イタリアゴールデン・グローブ賞
日本で実践的な具体化が期待される「障害者権利条約」の動向を見つめ、特に大きな問題である「社会的入院」に焦点をあて、精神保健福祉の過去・現在・未来を考え、“この国に生まれたる二重の不幸“について、長く関わるジャーナリストと語り合います。また、藤井氏は今年10月に、国際的なモデルと言えるイタリア・トリエステの専門施設を訪問し、取材を実現。その成果も報告!
☆ぜひ、イタリアの実践を描いた劇映画『人生、ここにあり!』をご覧ください!
監督:呉乙峯
2013新竹市愛你一生影像芸術節オープニングフィルム
© 2012 FAMLEEFILM, LLC
●11月29日(土)~12月12日(金) 連日1回:11:00
●料金:当日一般¥1,500、シニア・学生・障害者&付添いは各¥1,000
今春の日本公開でロングラン・ヒットの話題作!最後のチャンス、お見逃しなく!!
1970年代のカリフォルニア。シンガーを夢みながらダンサーとして働くルディ。ゲイであることを隠して司法で働くポール。二人が出会ったのは、母の愛情を受けずに孤独に生きるダウン症の少年マルコ。
マルコの好きなもの――人形のアシュリー、ディスコダンス、ハッピーエンドのおとぎ話、そしてチョコレートドーナツ。
愛する人を守るために奮闘する姿の向こうに見えてくる現実社会の壁!
舞台「キャバレー」の演技でトニー賞を受賞したアラン・カミングがルディ役を大熱演し、幾つもの主演男優賞を受賞。ポール役には『LOOPER/ルーパー』のギャレット・ディラハント。マルコを演じたのはアイザック・レイヴァで、実際にダウン症の彼は職業俳優になる夢を持ち、本作で見いだされた!
☆スペシャル・セット券[限定版]好評発売中!
【「チョコレートドーナツ」チケット1枚+「つながり映画祭」チケット1枚】¥2,000
主催:きょうされん/イメージ・サテライト
企画:イメージ・サテライト
運営:アップリンク
特別協力:府中Fuzhong15/[新北市政府文化局+記録片放映院(台湾)]
作品協力:メディア・アクセス・サポート・センター/ジストニア上映実行委員会/シネフォリア/ナムウン・ゼット・プロダクション/フリッカポイカ/新日本映画社/NHKハートネットTV/(財)廣青文教基金会(台湾)+(社)障害者映像文化研究所(日本)
後援:厚生労働省/(財)日本障害者リハビリテーション協会
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:公益社団法人銀鈴会/湖山医療福祉グループ/汐文社/センタービレッジ/「パンク・シンドローム」上映プロジェクト