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LIVE上映『WATER Nude 2014』

詳細 DETAIL

※定員に達しましたので予約の受付を終了いたしました。当日券はキャンセル待ちでのご案内となります。

それは、狂おしいまでに甘美なアポカリプス
男と女は、【そこ】で出会った――

出演:中田顕史郎、境 宏子

ナビゲーター:藤谷みき
ピアノ:酒井真美

【イントロダクション】
2011年3月11日金曜日、東日本大震災。続いて福島第一原子力発電所の事故が起きた。
恐怖と不信。この社会にあった「境界線」がハッキリと浮かび上がったはずだった。
なのにまだどこかぼんやりと、対岸の景色を眺めるように、PCのモニターやスマートフォンの画面をのぞき込んでいる自分たちがいる。そして、「境界線」をもっともらしい言説で再び不透明にさせるかのようなまやかしは未だに続いている。

3年が経つ

必要なのは、もう一度「境界線」を引くことではないか。
断絶するのではなく、差異を認め、自己と他者を感じること。
そして、政治や経済ではない方法、
つまりわたしたちが元来持っている自由な想像力で、それを超えていくことではないだろうか。

「WATER Nude 2014」は、映画×演劇×音楽×絵画を通して「想像すること」こそが、
希望へつながる一粒の種となりうるのではないかと考えている。

※今回は、パフォーマンス+短編映画『WATER』、『つるかめのように』を同時上映することで、2011年3月11日以前からいま現在、さらにこれからへと変容していく時間を感じて頂けるよう構成してお届けします。

http://www.youtube.com/watch?v=-d9P0KZDlkY

『WATER』(2013年/28分/Blu-lay上映/カラー)
製作・監督・脚本・編集:手塚 悟
撮影:松井宏樹/照明:櫻井恵美/助監督・録音:松尾圭太
衣装:吉田健太郎(yu-GEN CRaFTS)
ヘアメイク:池田大祐、井手上真奈、門脇周平、寺沢ルミ、菅野那津子
スチール:竹下修平/絵画:丸山真未
音楽:生駒祐子(mama!milk)/演奏:mama!milk Quartet 
出演:中田顕史郎、境 宏子
リッチモンド国際映画祭正式上映

海辺にある一軒のギャラリー。そこに住むひとりの女。
その女に立ち退きを迫る男。ふたりは、「そこ」で出会った。
極限の状況で頭をかすめる、もうひとつの世界、別の時間。
「そこ」と「ここ」、「彼ら」と「わたし」を隔てているものは何なのか。

出演は、空想組曲、ミナモザなど舞台を中心に活躍する中田顕史郎、その妖艶さと確かな演技力で、多くの演出家と共演者からの信頼も厚い境 宏子。音楽は「Japanese New Exotica」と評され、舞台、映画、アニメーション、美術作品等のサウンドトラックで活躍するmama!milkの楽曲「kujaku」を、本作品のために再構築。

全くキャリアの違うアーティストが出会い、予期せぬカオスが生み出した「甘美なアポカリプス」が、いま開かれる。

『つるかめのように』(2009年/13分/DV(Blu-lay上映)/カラー)

監督・脚本・編集:手塚 悟/監督補:薄倉直子
撮影:山口 学/照明:福原 豊/米山美穂、武政沙和
録音:後藤わか菜/音楽:すけっちメイク/小道具:千葉聖子/記録・制作担当:高橋美香
出演:石津 悠、天田光子、中田顕史郎
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009正式上映
西東京市民映画祭観客グランプリ賞/第1回伊勢崎映画祭 上毛新聞社賞
ふかや・インディーズ・フィルム・フェスティバル2009 大林宣彦賞

高校入学の朝を迎えた歩。朝食を作る母に、カメラをかまえる父。
食卓には母お手製の”不恰好な卵焼き”
そして、母が決めたへんてこな食事の号令から始まるいつも通りの朝。
静かな朝の風景に家族それぞれの想いが重なる。

大林宣彦監督に「1000本以上観た自主映画の中で最も好きな作品」と言わしめ、主演に東京事変MV『閃光少女』、Web広告『UNIQLOCK』の石津 悠を迎えた短編作品。

手塚 悟
1983年生まれ。ジャッキー・チェンに憧れ、同級生と共に映画作りをはじめる。
大学、ENBUゼミナールで映画製作を学び、短編作品を中心に活動。
2008年 第6回NHKミニミニ映像大賞に「サミット ニュース編」が入選。
2009年発表の『つるかめのように』、2011年発表の『こぼれる』が2作連続でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭をはじめとする数々の国内の映画祭にノミネートされた。
現在、初の長編作品『Every Day』が公開待機中。

企画:TEDOYA TOGO / contrail
copyright:TEDOYA TOGO