出演:稲尾新吾、伊東篤宏、杉本佳一
ベルリン在住のサウンドアーティスト/美術作家の稲尾新吾。ジャンル横断的な活動を通して世界各地の空間を照らし、鳴らし続けているオプトロン奏者/美術家の伊東篤宏。FourColor、Fonica、FilFla、Minamoといった音へのアプローチがそれぞれ異なる複数の音楽プロジェクトを展開する杉本佳一。三者三様の表現が織りなす小宇宙に耳を澄ませる春の夜。
稲尾新吾
1980年千葉生まれ。国立音楽大学音楽デザイン学科にてサウンドインスタレーションを学び、2004年渡独。カールスルーエ国立造形大学(HfG)メディアアート科にてサウンドアートを学んだ後、バウハウス造形大学大学院を首席卒業(パフォーマンス/サウンドアート)。サンクトペテルブルク・エレクトロメカニカ、ベルリン・トランスメディアーレ、Fashion Week Berlin等のフェスティバルをはじめ欧州各地で自作のセンサ楽器TossoおよびQgoを用いたパフォーマンスを行う。また、美術作家としてギャラリー・マリオ・マッツォーリ(ベルリン)に所属。作家活動における興味は主に身体性にあり、ライブでは自作センサ楽器を通した身体性について、展示では鑑賞者の身体を取り巻く空間におけるモノと音の関係をテーマに制作。ベルリン在住。
http://www.shingoinao.com/
伊東篤宏
1965年生まれ。美術家、OPTRONプレーヤー。98年に蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する「音具」、OPTRONを制作、命名。展覧会会場などでライヴを開始する。2000年以降、国内外の展覧会(個展、グループ展等)、音楽フェスティバルなどからの招集を受け、世界各国で展示とライヴ・パフォーマンスをおこなっている。当初、遠隔操作で独立したオブジェクト・スタイルだったOPTRONも数々の改良を重ね、2005年より現在の手持ちの形態となり、所謂サウンドアート的展開からロック~ジャズ・バンド、ダンスミュージック的アプローチまで、音の大小や空間の規模を問わないそのパフォーマンスで、様々なタイプのサウンド・パフォーマー達やダンサーとの共演、コラボレーションも多数おこなっている。2011年、BLACK SMOKER RECORDSよりアルバム『Midnight Pharmacist』をリリース。
http://gotobai.net/
杉本佳一(サウンドアーティスト/コンポーザー)
FilFla、FourColor、Minamo、Fonicaなどのサウンドプロジェクトで活動。杉本の作品はニューヨークの「12k」、「apestaartje」、ドイツ「TOM LAB」、日本の「HEADZ」など国内外の音楽レーベルからリリースされ、FourColorとしての作品「watter mirror」が英『THE WIRE』誌ベスト・エレクトロニカ・アルバムに選出されるなど、海外での評価も非常に高く、これまでにヨーロッパ各国をはじめアジア、オーストラリア、北米・カナダでライブパフォーマンスを行うなどグローバルな活動を続けている。また、これまでに数多くの映画/映像、演劇、エキシビジョンへの楽曲提供・制作、CM/web/企業VPのような広告音楽を手掛ける中、2004年カンヌ映画祭では宮崎淳監督による「FRONTIER」が監督週間おいて「若い視点賞」、2006年フランス・エクスアンプロヴァンス映画祭ではドイツ人監督Timo Katzによる「Whirr」が「オリジナル映画音楽部門賞」を受賞するなど実績も残している。これらの受賞をきっかけに2007年フランス映画音楽作曲家協会(U.C.M.F)会員として登録される。
自身のアーティスト活動と並行して、1999年より音楽レーベル・イベントを運営する、CUBIC MUSICを設立。 World’s end girlfriend、kyo ichinose、piana、No.9などの作品を国内外へリリース。12k、Hapna、TOM LABなど海外の電子音楽系レーベル/アーティストの招聘なども積極的に行っている。
http://frolicfon.com/
http://www.cubicmusic.com/