新政権成立後、急速に民主化が進むミャンマー連邦共和国。ミャンマーと我が国との相互理解を深め、友好協力関係を促進させるためには、政治経済面に加えて文化交流事業を振興させることが重要だと思われます。文化交流事業の中でもミャンマーの国情・国民性を最も鋭く反映する映画、今回は2作品「彼女にバレないように」「あの世へ1.4キログラム」を続けて上映、日本の一般市民が直接鑑賞する機会を設定し、日緬相互理解の増進に資することが出来ればと考えています。4月の東京開催に続けて関西、東北等でも開催予定をしています。
原作:ミャシティ
脚本:ティハソウ
監督:ワイー
主演:ネイトウ、エインダラチョウジン
主人公の若者、タウンジは無職でお寺に居候する身分。あるとき酔って道端で眠っていると、車上強盗に遭っている女性を見つけ助ける。彼女を強盗から助けたことが縁でタウンジは仕事にありつける。彼女は会社の重役だったのだ。働くことになったタウンジだが、次々と騒動がおこる。タウンジはふつうの若者ではなかった。サスペンスタッチではじまるこの作品の主人公はミャンマー映画界若手ナンバーワンのネイトウが演じる。相手役の女性重役にはベテラン女優のエインダラチョウジンが活躍。二人の息のあった台詞劇がみどころ。
脚本:ミウウミン
監督:ネイパイ
主演:ルメイン、ナワラ
ミャンマー西部、タイとの国境に近いある村。猟師のダッタは姉と妻と幼い息子と平和な日々を過ごしていた。生活に必要最低限の狩猟でも充分な暮らしぶり。だがダッタは息子の得度式を立派に執り行うために纏まったお金が必要だった。そのため目星をつけていた一頭の熊を追うため森の奥深くへと入って行き、森の奥で人身を惑わすという霊と遭遇。ダッタが死者となって村に帰って来たのは、幼い息子が自分と同じ年になり、孫が得度式を執り行うという日だった。