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花開くコリア・アニメーション2013 Korean Independent Animation Film Festival

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今年も満開のコリア・アニメーション
韓国の今をユニークに語る短編28作と、韓国長編アニメーション初のカンヌ招待作『豚の王』を独占上映!

今年で開催6回目を迎える、花開くコリア・アニメーション2013。今回も、韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」の最新ノミネート作品のうち、選りすぐりの短編28本を「恋?愛!サラン!!」「世界は万華鏡」「心の扉をノック」の3つのテーマに分けてご紹介します。

今年はなんと、韓国長編アニメーションとして初のカンヌ国際映画祭出品を果たした『豚の王』(ヨン・サンホ監督)の上映も実現!さらに『Noodle Fish/でこぼこ魚』でインディ・アニフェスト2012グランプリ、ワルシャワ国際映画祭2012アニメーション部門最優秀賞等を受賞し、国内外の観客を魅了した”麺アニメーション”作家キム・ジンマン氏を招待し、自身の世界観や制作秘話について熱く語って頂きます。

■上映プログラム

★豚の王

[1作品/97分]

韓国長編アニメーションとして初のカンヌ国際映画祭出品作品

『豚の王』(2011年/97分/監督:ヨン・サンホ)

世間に見捨てられた15年前のあの日、あの残酷な物語が再び始まる。会社の経営破綻後、衝動的に妻を殺害したギョンミンは、こみ上げる怒りと興奮を抑えながら中学時代の同級生ジョンソクを訪ねる。作家の夢が叶わず、自伝のゴーストライターとしてかろうじて生計を立てるジョンソクは、15年ぶりのギョンミンの訪問に当惑する。無視され踏みにじられた、疎ましい中学時代の記憶と、彼らの英雄であったチョルについて語り始めるギョンミン。そして彼は母校の校庭へジョンソクを連れて行き、15年前のあの日の衝撃的な真実を明かそうとするが…。『地獄』『愛はタンパク質』など、独自のスタイルで現実社会における暴力を表現するヨン・サンホ監督の、初長編アニメーション。釜山国際映画祭にて三冠を達成し注目を浴びた本作は、2012年カンヌ国際映画祭の監督週間部門へ招待され、カメラ・ドールの候補にも名を連ねた。『息もできない』の監督ヤン・イクチュンと女優のキム・コッビが声優として参加したことも話題を呼んだ。

※本作品には青少年に適さない描写があります。

▽『豚の王』海外版トレーラー


★Aプロ「恋?愛!サラン!!」

[全9作品/合計78分]

家族や恋人、大切な人との間に生まれる複雑な感情。口の中で、そっと呟いてみる。恋、愛、サラン。

『HOME SWEET HOME』(2012年/7分/監督:チャン・ナリ)

傷付け合うことに鈍感になった家族の話。

『恋人たちの部屋』(2012年/4分/監督:チョン・ヨンソク) 

恋人たちの別れは、シーソーゲームのようだ。
 
『消えては現れる』(2012年/5分/監督:キム・ユンジ) 

消化できない、もやもやとした感情に苦しむ女性の姿。 

『トントントン、こんにちは。天使です。』(2012年/12分/監督:キム・ユニ)

天使の中に自殺防止訪問員がいるとしたら?

『パパのおかしな好み』(2012年/11分/監督:パク・ヒョンギョン) 

時が経てば懐かしくなる感情、親子間の理解を考える。
 
『おまえのせいで』(2012年/10分/監督:ソン・ヘジン) 

幼い頃に一度は経験する、兄と妹の葛藤。 

『おしゃべり』(2011年/4分/監督:キム・ピルソン)


耳障りだったおしゃべりが懐かしく思える瞬間、大切なあなた。

『あの夏の思い出』(2012年/6分/監督:キム・ドヨン) 

家族と過ごした夏休みがおぼろげに蘇る。 

『Love games/恋愛ごっこ』(2012年/15分/監督:チョン・ユミ)

恋人たちのゲームは、子どもの遊びと似ている。


★Bプロ「世界は万華鏡」

[全9作品/77分]

多様な色彩と模様を見せてくれる万華鏡のような日常は、神秘と恐怖に満ちた、いわば未知との遭遇の連続だ。

『Secret Garden』(2012年/1分/監督:イ・ハンビッ)

密かに抱かれた欲望。誰かに覗かれている気配? 

『家』(5分/2011年) 監督:キム・ワンゴル

下り続ける私の人生、そして家と私の相関関係。 

『影の怪物』(2011年/9分/監督:パク・ヘミ)

夜になると訪れる暗闇には、怪物がいるのかも。

『THE DAY』(2012年/11分/監督:パク・ソヌク) 

生存を賭けて、地球にやってきた宇宙人。果たして彼らの正体は? 

『XYZ note』(2011年/1分/監督:キム・イェヨン、キム・ヨングン)

新たな融合。音楽はアニメーションになる。

『楽園』(2011年/17分/監督:キム・ギョンジン、チョン・ミニョン) 

変わり果てた世界で、私たちが遭遇するものは?

『Keep Drawing』(2011年/1分/監督:ハ・ジュアン)


絵と絵が重なり合い、生み出される新しい動き。

『Bleach』(2011年/17分/監督:チョン・ギュヒョン) 

ある朝突然、主人公の頭の中に現れた一匹の蝶。 

『Noodle Fish/でこぼこ魚』(2012年/9分/監督:キム・ジンマン)

大人になるには水の外に出なきゃダメだって?主人公の運命は?


★Cプロ「心の扉をノック」

[全10作品/合計77分]

それぞれに個性や立場が異なる私たち。それでも心の扉を開いて語り合えば、理解と共感が可能ではなかろうか。

『あなたが捨てた犬の話』(2012年/5分/監督:イ・ジョンヒョク、キム・ヘジョン)

残された犬はどうなったのか? 

『プールの猫たち』(2012年/8分/監督:キム・ボギョン)

ある日突然、道端で直面した現実。 

『希望のバス、ラブストーリー』(2012年/8分/監督:パク・ソンミ)

クレーンにろう城する一人の女性を支持し、集まった人々。

『少女の物語』(2011年/11分/監督:キム・ジュンギ)

元日本軍従軍慰安婦の痛ましい記憶。 

『パープルマン』(2010年/13分/監督:キム・タクフン、パク・ソンホ、リュ・ジノ)


希望を求めて脱北した青年は、新たな挫折を経験する。

『HARMONY』(2012年/3分/監督:チョン・サンヨン)


共存不可能な状況から脱するための提案。

『リンゴの食べ方』(2011年/1分/監督:オ・スヒョン)

美味しそうなリンゴに向かう、超現実的な世界。 

『アンダーグラウンド』(2012年/6分/監督:イ・ギョンファ)

様々な個性を持つ人々が、分かり合う方法は? 

『Allegro』(2011年/12分/監督:チュ・ユンチョル)

フリーランニングを楽しむ主人公と社長の和解。 

『The Bathhouse』(2012年/7分/監督:キム・ジス)

温かな風呂の湯に、心も体も溶けていく。

トーク「麺で作る世界」


そうめんを積み重ね、ピンスクリーン技法を使って制作されたアニメーション『Noodle Fish/でこぼこ魚』。初めての‘麺アニメーション’である『デコとボコの話』、山で拾い集めた枝を材料に、環境問題を扱った『所以然』、そして韓国の伝統的な操り人形を用いた『網』など、常に独特の素材で独自の世界観を作り上げている作家キム・ジンマン氏に、‘麺で作る世界’について直接話を伺う。

【トークゲスト】
キム・ジンマン
弘益大学彫塑科卒業。中央大学先端映像大学院アニメーション学科卒業。ストップモーションアニメーション作家。
『デコとボコの話』(2003), 『所以然』(2007), 『網』(2009), 『Noodle Fish/でこぼこ魚』(2012)

水江未来
「細胞」や「幾何学」をモチーフにした抽象・半具象アニメーションを世界の映画祭で発表し続けている。
TOKYO ANIMA! 実行委員。JAA日本アニメーション協会・理事。ASIFA国際アニメーションフィルム協会日本支部・会員。 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース・非常勤講師。

交流会のご案内


20(土) 21:00~22:30 トーク終了後、交流会を開きます。
劇場に併設されたカフェ・レストラン、TABELAにて、みんなで集まって楽しいひとときを!
参加費:飲み物代

主催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)、UPLINK
後援:大韓民国文化体育観光部、駐日韓国大使館韓国文化院、日本アニメーション学会、日本アニメーション協会
協力:ANIMATION TAPES