東京のアンダーグラウンド音楽の熱心な研究者であり、ヨーロッパにおけるその重要な紹介者の一人であるフランス人音楽家/レーベルオーナーのミッシェル・アンリッツィ(Michel Henritzi)が来日し、全国各地で公演を行う。UPLINKでは、東京の音楽家たちとアンリッツィの交流をとらえたドキュメンタリー映画『April’s Shadows』(ヴァンサン・ギルベール監督)を本邦初上映。上映終了後には、映画にも出演している「à qui avec Gabriel」、穂高亜希子といったアンリッツィが敬愛してやまない音楽家たちによるライブあり。
(2012年/47分/白黒・カラー/4:3/英語・日本語・フランス語/ステレオ)
ライブ
(2012年/47分/白黒・カラー/4:3/英語・日本語・フランス語/ステレオ)
撮影・編集・監督:ヴァンサン・ギルベール
出演:ミッシェル・アンリッツィ、福岡林嗣、穂高亜希子、秋山徹次、a’ qui avec Gabriel、Mico、樋口寿人、VAVA KITORA (Sachiko×山安籠)、ミック(声)、中村としまる、舟越直木、藤井教子
2012年4月、ミッシェル・アンリッツィはコンサートシリーズを行うため来日した。そして様々な新しいサウンド・マテリアルを記録した。旅の断片、時の断片、記憶の断片、場所、瞬間、もろく壊れやすいイメージ、音、人々の表情、あらゆる無用なもの…。都市の夜の更なる深みへ、アブストラクトな音塊の中へと即興的に下降していくこと。或いは、その影とダンスすること。
「昔おぼえて不用なるもの」(清少納言)
1959年、フランス・メス生まれ。ノイズ~アブストラクト・ブルースを演奏するギタリスト。1999年より日本のアンダーグラウンド音楽に深く関わるようになり、三上寛、友川カズキ、杉本拓、秋山徹次、浦邊雅祥、福岡林嗣といった多くの音楽家たちのヨーロッパツアーを企画。自身の運営するレーベル「Bruit Secret」からは灰野敬二、向井千惠、中村としまる、Sachiko M、杉本拓の作品をリリースする。また、ライターとして、Revue & Corrigee(フランス)、Blow Up(イタリア)、Sound Projector(イギリス)、Improvised Music of Japan(日本)といった音楽誌に日本の音楽に関するエッセイを寄稿している。これまでに何度も来日し、JUNKO(非常階段)、福岡林嗣、白石民夫、JOJO広重(非常階段)、A Qui Avec Gabriel、秋山徹次、伊東篤宏といったアーティスト達との共演を重ねる。また、彼は1988年よりノイズバンド「Dustbreeders」のメンバーであり、音楽家たち(福岡林嗣、秋山徹次、Mattin、Bruce Russell)、写真家(狩野久美子)、映像作家たち(Vincent Guilbert、Kristof Guez、Benoit Perraud)と共に、様々な即興的なプロジェクトに取り組んでいる。
http://michelhenritzi.canalblog.com/
ミュージシャン「アキ」とアコーディオン「ガブリエル」によるアコーディオンパンク。2001年、ジョンゾーンのTZADIKより灰野敬二をゲストに迎えデビューアルバム『UTSUHO』をリリース。2002年からライブ活動を開始し、近年ではAcid Mothers Templeの総帥・河端一とのデュオアルバムや「魔術の庭」のアルバム、Michel Henritziのソロアルバムへの参加など、さまざまなミュージシャンと共演。2012年より日本の歌を中心にピアノの弾き語りを開始する。
http://www.h3.dion.ne.jp/~aqui/
(撮影:杉本篤)
1982年3月生まれ。2003年頃より、都内のライブハウスにてライブを始める。2009年4月、JOJO広重プロデュースによる、女性の歌を集めたコンピレーションアルバム『日曜日のうた』に四曲収録され、UPLINK×ALCHEMYのレーベルよりリリースされる。2011年9月、FMN SOUND FACTORYからファーストアルバム『ひかるゆめ』を発売。
http://www.geocities.jp/keroyonnn2000/
1976年、フランス・サン=ドニ生まれ。1992年頃より8mmやスーパー8を使って実験映像やコマ撮りアニメを作り始める。1996年にパリの映画学校へ入学。卒業後は映画やTVシリーズのADの職に就く。2001年には映画学校時代の友人たちと映画制作会社を設立し、2003年にドキュメンタリー映画「Au Coeur des Musiques d’Algérie (アルジェリア音楽の中心で)」を共同で監督する。2005年よりフリーランスのディレクター/カメラマンとしての活動を開始。日本のAV女優・友田真希のドキュメンタリー映画『Kage no Hikari (影の光)』を製作(2006年)。同年、東京に拠点を移し、以降、6年に渡ってAD/カメラマンとして(250本以上のメイキング映像を手掛けるなど)精力的に活動。現在は縄師・奈加あきらのドキュメンタリーを撮影中。
http://www.jikken-karasu.com