第1部のフィルム・パフォーマンス:「光で書く:ホワイト・カリグラフィ」は日本の古典、「古事記」の読解不可能な1秒24コマの超スピードのテキストをスクリーン上にカリグラフィ、さらに発声するというまさに離れ業のパフォーマンス、書字、音声、映像, アクションが織り成すマルチメディアによるエクスパンディド・シネマです。聖マーチン美術大学(ロンドン)、マイクロスコープ画廊(ニューヨーク)などで公演し、大きな反響を得ました。
第2部の上映プログラムはオーストラリアの砂漠の真ん中に孤立する巨大石、エアーズ・ロックを巡って起こる自然とフィルムの色変化の競演、「Moments At the Rock」(エジソン国際映画祭グランプリ受賞)から、ニューヨークのスカイラインに逆反射する光に目つぶしを食らうニューヨークの昼と夜を描いた「New York Dan And Night」(抜粋)、竜安寺の石庭をすべて移動車で撮影して<間>を発見する「間:竜安寺石庭の時/空間」(メトロポリタン美術館委嘱作品)など。
さらにコンセプチャルな作品ではフランスの哲学者、デリダの言葉を解体する「Talking In New York」では、その言葉をニューヨークの街頭で独り言を繰り返すことで実現しました。また「Talking Picture」(映画を見ることの構造)は真っ白のスクリーンに自分の影を投影しながら、映画を見ることの構造を議論するという映画作家と観客の一人二役を演じて、最後はそのスクリーンからも姿を消して、この映画を見ているあなたの出番を真っ白のスクリーンに呼びかけています。
さてあなたはこの映画を見るか、見ないか。
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飯村隆彦Blog&HP
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HP(English/Japanese):http://www.takaiimura.com/
吉増剛造(詩人、映像作家)、飯村隆彦
フィルム・パフォーマンス
『光で書く:ホワイト・カリグラフィ』(1966/2013)(約15分)
16ミリフィルム8ミリフィルム※上映素材が変更になりました。(16ミリ→8ミリ)「ホワイト・カリグラフィ」(1966)
パフォーマンス:飯村隆彦
photo:Takahiko Iiumura「WHITE CALLIGRAPHY」
作品上映(DVD)
『Moments At the Rock/モメンツ アッツ ザ ロック』(1985) 11分
トーマス・エジソン国際映画祭グランプリ
photo:Takahiko Iimura「Moments At the Rock」(1985)
『New York Day And Night/ニューヨーク デイ アンド ナイト』(1989) 15分(抜粋)
音楽:小杉武久
photo:Takahiko iimura 「New York Day And Night」(1989)
『間:竜安寺石庭の時/空間』(1993) 16分
メトロポリタン美術館委嘱作品,テキスト:磯崎新、音楽:小杉武久
『Talking In New York/トーキング イン ニューヨーク』(1981-2001) 8分
『Talking Picture/トーキング ピクチャー』(1981)15分
出演:飯村隆彦
photo:Takahiko iimura 「Talking Pictures」(1981)
飯村隆彦のNYガイセン上映レトロスペクティブ スケジュール(予定)
飯村隆彦のNYガイセン上映レトロスペクティブno.4 2013年7月7日(日) <光×時間>